モバイル向け8コアCPUが搭載可能なTiger Lake-Hラインアップの一つ、Core i7-11800HのGeekbenchベンチマークが出現しました。性能面では従来のComet Lake-HやライバルのRyzen 7 5800Hを大きく超えるスコアを記録しています。
8コア16スレッド搭載、モバイル向けCPU Core i7-11800H
Intel 11th Gen Tiger Lake-H Core i7-11800H 8 Core CPU Benchmarks Leak Out (wccftech.com)
Core i7-11800Hは高TDPのモバイル向けCPUであるTiger Lake-Hラインアップの一つであり、8コア16スレッドでベースが2.3GHz、ブーストが4.6GHzで動作するTPD最大45Wのモバイル向けCPUです。Tiger Lake-Hラインアップの中ではCore i9-11980HK、Core i9-11900Hの次に並ぶ性能を持つと見られています。
Ryzen 7 5800Hを17%超える性能を発揮
GeekbenchのベンチマークはSamsung製のラップトップPCに搭載されたCore i7-11800Hで計測がされています。スコアはシングルコアが1537pt、マルチコアが8393ptとなっています。このCore i7-11800Hでは、各メーカーが排熱性能や消費電力面からTDP≒性能を調整できるためこのスコアが必ずしもベストコンディションかどうかは不明です。それを踏まえた上で、他のCPUとの比較です。(詳細はwccftechへ)
Core i7-11800Hですが、1世代前のCore i9-10885Hに対してはシングルコアは21%、マルチコアは26%と言う圧倒的なパフォーマンスを誇っています。また、ライバルであるRyzen 7 5800Hに対してはシングルコア13%、マルチコア17%とこちらも大差をつけています。ただし、Ryzen 9 5900Hに対してはシングルコアでは1%以内、マルチコアでは7%程度リードしていますが、Core i7-11800Hの性能を見る限り、Core i9-11900HやCore i9-11980HKに対してどれほどリードを維持できるかは未知数です。
IntelとAMDではIPCの差が殆どないのか、シングルコア性能ではRyzenもTiger Lake-H両者ともに似たようなスコアとなっています。ただ、このスコアを見る限り性能面ではTiger Lake-Hに軍配は上がりそうな気はしますが・・・
どちらにせよ、モバイル向けCPUもIntelとAMD両製品が出そろい、性能面でも拮抗しているのは競争と言う観点では面白く消費者にとっては良い事と言えます。
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