Intelでは2023年1月に第13世代Raptor Lake-Sの追加モデルとして複数モデルの投入を予定していますが、この中で性能が高めのミドルレンジモデルとしてCore i5-13500がありますが、今回このCPUのベンチマークが出現しました。
Core i5-13500の市販品のCinebenchベンチマーク出現。Core i5-12600Kと同等の性能をより安く得られる
Intelでは2023年1月に第13世代Raptor Lake-Sの追加モデルとしてコストパフォーマンスの高いCore i5-13400やCore i5-13500に加え現在発売さKバリアントからオーバークロック機能を省いた無印モデルを新たに投入しますが、今回この中でミドルレンジモデルとなるCore i5-13500のベンチマークが出現しました。
今回出現したCore i5-13500のベンチマークについては市場で販売されているものを入手してのベンチマークとなっています。仕様としては、14コア20スレッドでCore i7-12700Kと同じスレッド数になっていますがコア構成は6P-8EでCore i7-12700Kに比べるとPコアが2コア少なく、E-Coreは4コア多くなっています。
キャッシュ容量についてはCore i5-13500ではL2がP-Core各コアに1.25MB、E-Coreは4コア毎に2MBと言う構成でL3は合計24MB、L2は合計11.5MBとなっています。
アーキテクチャーはP-CoreのL2が1.25MBという事でAlder Lake-Sで採用されているGolden Coveが流用されている事が分かります。
性能としてはCore i5-13500はデフォルト状態であればマルチコア、シングルコア共にCore i5-12600K並みの性能を記録します。一方で、電力制限を解除した状態ではマルチコアのスコアはCore i5-12600Kを23%上回るスコアを記録しており、Core i7-12700Kには8%劣るものの非常に近いスコアを記録しています。
ベンチマーク計測時の消費電力面や温度、動作クロックについてはデフォルト状態では消費電力は最大130Wを記録した後に65Wの消費電力を維持していたとの事です。その際の温度としては純正クーラーを使用した場合は最大85℃で、65W時は69℃と安定した温度を維持しています。
動作クロックでは、シングルコアのみ使用する際は最大4.8 GHzを記録しますが、全コア動作時はP-Core、E-Core共に最大2.8~2.9 GHzで動作するとの事です。
一方でCore i5-13500についてはPL1やPL2に制限が設けられており、これらの電力制限をすべて解除した時の消費電力は150Wでこの消費電力をベンチマーク中は維持するとの事です。また、この時の温度は99℃に到達しているため、より性能の高いCPUクーラーを使用すれば更に高い性能が期待できると言えます。
なお動作クロックはP-Coreが4.5 GHz、E-Coreが3.5 GHzと高い動作クロックが維持された状態となっています。
Core i5-13500では下位モデルのCore i5-13400よりコア数が増え、Core i7-12700K並のコア数を持っているためパフォーマンスについてはかなり高くなっています。特にデフォルト状態ではCore i5-12600K並みの性能がある事も評価が出来ますが、電力制限を解除しても消費電力は150Wと低い上に性能はCore i7-12700K並みと高いワットパフォーマンスは魅力的と言えます。
このCore i5-13500については3万円後半から4万円で販売されると見られており、Core i5-12600Kの実売価格と近いですが、電力制限を解除すれば5.6万円近くするCore i7-12700Kにも迫る事から比較的高性能なCPUクーラーを持っている人であれば非常に高いコストパフォーマンスで運用する事が出来そうなCPUになっています。
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