2021年11月4日からの発売が予定されているIntel第12世代CPU Alder Lake-Sですが、ハイエンドモデルに当たるCore i7-12700KのCPU-Zベンチマークスコアが出現しました。Core i9-12900Kよりは劣るものの、それでもシングルコア性能はこちらも800ptを達成しています。
Core i7-12700KのCPU-Zベンチマークが出現
Intel Core i7-12700K crosses 800 points in CPU-Z benchmark – VideoCardz.com
Alder Lake-Sについては2021年11月4日の発売が予定されており、既にサンプル品のCPUはレビューアーなどに渡り始めていると見られています。今回は、そんなAlder Lake-Sの中でハイエンドモデルに当たるCore i7-12700KのCPU-Zベンチマーク情報が出現しました。
Core i7-12700KはP-Coreを8コア備え、E-Coreは4コア、スレッド数は16+4で合計20スレッドを持つモデルとなっています。
CPUモデル | P-Core | E-Core | 合計 コア / スレッド数 | P-Core | P-Core ブースト | E-Core ベース / ブースト | E-Core ブースト | L3キャッシュ | TDP |
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Intel Core i9-12900K | 8 | 8 | 16 / 24 | TBC / 5.3 GHz | 5.0 GHz | TBC / 3.9 GHz | 3.7 GHz | 30 MB | 125W (PL1)~250W? (PL2) |
Intel Core i7-12700K | 8 | 4 | 12 / 20 | TBC / 5.0 GHz | 4.7 GHz | TBC / 3.8 GHz | 3.6 GHz | 25 MB | 125W (PL1)~250W? (PL2) |
Intel Core i5-12600K | 6 | 4 | 10 / 16 | TBC / 4.9 GHz | 4.5 GHz | TBC / 3.6 GHz | 3.4 GHz | 20 MB | 125W (PL1)~250W? (PL2) |
CPU-Zのベンチマーク結果(シングル・マルチ)が出現
Core i7-12700KのCPU-Zベンチマークについては、各種ベンチマークサイトに掲載された未発表製品の結果を取り上げるTUM_APISAK氏から出現しています。
出所については右下に『百度贴吧』のウォーターマークが確認できるため、ソースは中国のBaidoが運営するSNSでの投稿のようです。
— APISAK (@TUM_APISAK) October 7, 2021
掲載されたスクリーンショットには、シングルコアとマルチコア時のベンチマーク結果が表示されています。
シングルコアのスコアを確認すると、800.2ptが記録されています。このスコアは過去に出現したCore i9-12900Kの825ptに比べると3%ほど劣る結果とはなっていますが、2021年10月時点のCPU-Z公式上で記録されている最高スコアはCore i9-11900Kの682ptからは約17%の大幅向上を果しており、ライバルであるAMD製CPUのシングルコア最高得点を記録しているRyzen 9 5900Xの648ptからは約24%の向上が記録されています。
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マルチコアにおけるスコアでは9423.2ptが記録されています。Core i7-12700KではHTが有効なP-Coreが8コアで16スレッド、追加でHT無効なE-Coreが4コアで合計20スレッドが実行できますが、同等のスレッド数を持つCPUであるCore i9-10900Kではマルチコアスコアが7359ptを記録しており、28%向上が記録されています。
また、Core i7-12700Kで記録されたスコアに最も近いCPUは12コア24スレッド搭載のAMD Ryzen 9 5900Xの9544ptとなっており、Core i7-12700Kの方がRyzen 9 5900Xより4コア・4スレッドほど少ないにもかかわらず近いスコアを記録しています。
なお、Core i7-12700Kとラインアップ的には競合となるRyzen 7 5800Xでは8コア・16スレッドという事もあり6560ptとなっており、Core i7-12700Kが約44%ほど高いスコアを記録しています。
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Core i7-12700Kに関するベンチマークはあまり出現していませんでしたが、性能面ではCore i9-12900Kと同じくシングルコア、マルチコア共に高いスコアを記録しています。Core i7-12700KとCore i9-12900KではE-Coreの数が4コア減るだけですが、マルチコアにおけるスコアが大きく異なっています。そのため、E-Coreは高効率コアと呼ばれていますが、性能については比較的高いのかもしれません。もちろん、ブーストクロックがCore i9-12900Kの方が高いため、その影響も大きそうですが。
Intel CEOはAlder Lakeの登場でAMDリードの時代は終わると豪語していますが、ベンチマークを見る限りはその発言は正しいかもしれません。ただ、問題はゲーミング時の性能や消費電力がどの程度なのか気になる所です。ベンチマークのスコアが良くても、それが瞬間最大風速的な性能であったり、消費電力が高いなどであれば扱いにくいCPUとなりますのでそうではない事を期待しています。
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