ASUSでは2023年6月13日にハンドヘルドゲーミングデバイスであるROG Allyを発売しますが、このROG Allyについて一足先に入手したレビュアーがPS3やXbox360などのエミュレーション能力が非常に高い事を明らかにしています。
Zen 4が対応するAVX-512の恩恵?PS3やSwitchのエミュレーションが超快適に動作する模様。
ASUSではZen 4 CPUとRDNA 3を内蔵したRyzen Z1搭載のハンドヘルドゲーミングデバイスであるROG Allyを2023年6月13日に発売をしますが、このROG Allyを一足先に手に入れたレビュアーが各種エミュレーションソフトを用いてエミュレーション性能の高さを明らかにしているのですが、想像していた以上に高い性能を発揮するようです。
The ASUS ROG Ally Can Emulate It All! Past The Edge Of What Other Handhelds Can Do – YouTube
YoutuberのETAPrime氏では様々なエミュレーターがROG Allyでどのように動作するのか紹介しています。
Nintendo WiiやゲームキューブをエミュレーションするDolphinエミュレーターでは9WのTDPモードで準備ができ、すべてのタイトルで1080p@60 FPSでの動作が可能とのことです。PS2をエミュレーションするPCSX2エミュレータも同様ですが、一部タイトルでは1080p@60FPSで動作するにはTDPを15Wに引き上げる必要があるとのことです。また、PSPエミュレーターでは、God of War Chains of Olympusなどの互換性のあるタイトルを7W TDPで1080p@60 FPSで実行できます。TDPが7W程度で動作が可能であるため、これらのエミュレーションについては非常に長いバッテリー持続時間が実現できるとのことです。
Xbox 360のエミュレーターではRed Dead RedemptionではTDPが30Wで1080p@30FPS程度で、V-Sync無効+TDP 45Wモード(電源接続)で平均53FPSに到達するなど若干苦しさが見えて来るとのことです。ただ、ほとんどのゲームではTDP 15Wモードで30FPS程度での動作が可能とのことです。
最も動作が重いと見られていたのがPS3エミュレーターであるRPCS3で動作するGod of War 3だったようです。このGod of War 3はPS3上でもかなり重めのタイトルで、Steam Deckでは720pで15~25FPS程度でしたが、ROG Allyでは30Wモードを使用すれば1080pで60FPSの動作が可能となっており非常に快適なプレイが可能とのことです。
ROG Allyがエミュレーションソフトが快適に動作する理由としてはZen 4 CPUからAVX-512に対応している事によると見られています。特にPS3のエミュレーションソフトであるRPCS3ではAVX-512に対応することで性能を大きく向上させているのですが、これに対応している事によってSteam Deckを大きく超えるような性能を発揮していたと見られています。
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