Intel Arrow Lakeの詳細情報が登場。HTに加えLP E-Coreや高性能な内蔵GPUも非搭載に。ノートPC向けはすべてTSMC製造など

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Intel Arrow Lakeの詳細情報が登場。ハイパースレッディングに加えLP E-CoreやArc Graphicsは非搭載。ノートPC向けはすべてTSMC製造に

Intelでは2024年末までにCore Ultraの第2世代目となるCore Ultra Series 200の投入を予定しています。このCPUではMeteor Lakeと同じくタイルアーキテクチャーを採用しつつ、CPUアーキテクチャーや製造プロセスを新世代化することで性能と省電力性を向上させつつ、ノートパソコン向けからMeteor Lakeではスキップされたデスクトップ向けまでリリースする計画になっています。

そんなArrow Lakeですが、中国のBilibiliで活動するリーカーのGolden pig upgrade氏がこのCPUについて複数のリーク情報を明らかにしました。

  • Arrow Lakeの名称は噂されている通り、Core Ultraとなり、Core Ultra Processor (Series 2)としてラインアップされる予定です。これはノートPC向けに加えCore iシリーズが使われていたデスクトップ向けも同じ名称になる予定
  • ハイパースレッディング、LP E-Coreは非搭載。ただ、Meteor Lakeと同じぐらいの性能になるNPUは搭載予定
  • 内蔵グラフィックスは最大4コアのXe Coreを搭載。Xe Coreは7コア以下のためArc Graphicsとは名乗れずIntel Graphics搭載と呼ばれる
  • DDR4非対応
  • ノートパソコン向けはすべてTSMC製造に。デスクトップ向けで6P+8E構成のCore Ultra 5以下のモデルはIntel 20Aを使用
  • デスクトップ向けのSおよびハイエンドノートパソコン向けのHXモデルではAMDの様にCPUにPCHは内蔵せず

Arrow Lakeの名称についてはCore Ultra Series 2になるのは既にリークやMeteor Lakeの流れからすると明らかでしたが、少々気になるのがハイパースレッディングに加え、LP E-Coreや高性能な内蔵グラフィックスも非搭載と言う事です。

ハイパースレッディングについては2023年末ごろからArrow Lakeおよび同時期に登場するLunar Lakeでは廃止されると言われており新しい情報ではありませんが、Meteor Lakeから採用が始まったLP E-CoreもArrow Lakeでは非搭載となります。このLP E-Coreについては省電力性能が重視されるLunar Lakeでは搭載されると言われているため、Arrow Lakeはデスクトップ向けやハイエンドノートパソコン向けに特化したモデルであることがより鮮明になったと言えます。

気になるのが内蔵GPUで、Xe Coreを最大4コアまでしか内蔵しないという点です。Arrow LakeではAMDのStrixシリーズなどグラフィックス性能を強化したAPUに対抗する必要があるのですが、Xe Coreが最大4コアとなるとStrixシリーズに対してグラフィックス性能は大きく差を空けられることになります。ちなみに、Xe Coreはデスクトップ向けおよびノートPC向けでも共に4コアになりますが、アーキテクチャーはデスクトップ向けがXe-LPG、ノートPC向けはXe-LPG+が搭載されると言われています。

製造プロセスについては既にIntelではArrow LakeではIntel 20AとTSMC 3nmを使用することを明らかにしていますが、Intel 20Aは8P+6E構成のデスクトップ向けCPUにのみ採用される可能性が高く、ノートパソコン向けなどはTSMC 3nmを使用するとのことです。

Intel 20AについてはEUVを使用するプロセスとしては2世代目で、Fin-FETではなくTSMCも苦労しているGAAを採用すると言われています。そのため、歩留まりは未知数で製造量が少ないと考えられるため、Intelにとって収益の柱で絶対に失敗ができないノートPC向けではリスクを分散させるためにTSMCを採用すると考えられます。

Arrow Lakeシリーズについてはデスクトップ向けが2024年終わりにかけて登場し、ノートPC向けモデルは2025年に入ってから登場すると言われています。同時期にTDP 28W以下など省電力に性能を振ったLunar Lakeが投入される予定です。このLunar LakeではLP E-Coreや高性能なGPUを搭載すると考えられますので、AMDのStrixシリーズにはこのLunar Lakeを対抗モデルとして投入し、Arrow Lakeについてはデスクトップ向けZen 5 CPUをノートPC向けに転用したFire Rangeの対抗モデルとして計画されているため高性能な内蔵GPUは削るなどが行われているのかもしれません。

ソース:金猪升级包 | Bilibili

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • >Intel 20Aは8P+6E構成のデスクトップ向けCPUにのみ採用される可能性が高く
    ソースでは6P+8Eのみに20Aを使用となってるので
    8P+16EのダイはTSMC製と言いたいんだと思われます…残念

    モバイル向けのにGAA使わずデスクトップ向けのミドルに使うあたり
    GAAをうまく使えて大電力でも裁けると見るか
    低電圧特性が悪いと見るか…

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