Arrow Lake Refresh は2025年後半に発売。動作クロック向上とNPUが刷新
Intelは2024年にArrow Lake-Sと呼ばれるデスクトップ向けに新世代CPUを投入したものの、同時期に登場したAMDのZen 5世代の3D V-Cacheモデルに対して特にゲーミング性能が大きく劣ることがレビューなどで取り上げられ低い評価となり、結果的にあまり販売台数を伸ばすことが出来ていません。そのため、Intelは2026年に登場予定のNova Lake-SまでArrow Lake-Sは失敗作としてコストを掛けずにこのまま売り続けるか、コストをかけてリフレッシュモデルを投入しテコ入れを図るのかが注目されていましたが、どうやらIntelは後者の計画でリフレッシュモデルの投入を決定したようです。
ZDNETによるとIntelはArrow Lake-Sのリフレッシュモデルの投入を2025年後半に予定しているとのことです。投入の具体的な日程などは不明なものの、例年IntelのCPUは秋頃に発売されるため、9月から11月の間にArrow Lake Refreshの発売が行われる可能性が高いと言えそうです。
このArrow Lake Refreshの変更点は過去のリークでは8P+32Eへ大幅強化されると言う話から、動作クロック向上とNPUが強化される、動作クロックのみ向上するなど情報が錯そうしていました。しかし、最終的には動作クロックの向上とNPUの向上の2点が盛り込まれる方向で発売される計画のようです。
Arrow Lake-Sに対してこのArrow Lake Refreshでどれだけ動作クロックが向上するかは不明ですが、ゲーミング性能が課題として挙げられているためCPUコアの動作クロック向上に加え、Ring BusやDie-to-Dieなどメモリーとのレイテンシーを下げる方向で調整が加えられると言えそうです。NPUの強化については現行のArrow Lake-SにもNPUは搭載されているものの、Copilot+へ対応できる45 TOPsほどの性能は持ち合わせていません。そのため、ノートPC向けのLunar Lakeに搭載されているNPU4と呼ばれるNPUを流用する形でArrow Lake Refreshに搭載されると考えられ、性能は48 TOPs程度に向上し、デスクトップ向けCPUとしては初めてCopilot+に対応すると見られています。
このリフレッシュモデルの投入により2026年秋以降に発売されるNova Lake-SまでIntelはArrow Lakeシリーズの競争力を確保することを目論んでいますが、ゲーミング性能については例えリフレッシュモデルの投入を行ってもAMDのRyzen 7 9800X3Dを超えることはできないと考えられます。そのため、競争力を確保するには例えばAMDのRyzen 9000シリーズを大きく上回るコストパフォーマンスを持つなどの魅力が必要と言えそうですが、どのような変更が加えられるのか注目が集まります。
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