Arc Battlemage B580 以外は2025年中頃まで登場せず? B580 の性能はRadeon RX 7600 XT並み
Intelは2024年末までに現行Arc Alchemistの後継モデルにあたるArc Battlemage GPUの発表を予定しており、その中でもミドルレンジモデルのArc B580については既に北米Amazonに掲載されるなど、発売自体も間近に迫っていると見られています。しかし、現時点でB580の性能や、Arc A770の後継モデルにあたる上位モデルの存在などは明らかになっておらず、リーカーからの情報によるとこれらに関するリーク情報が登場しました。
Moore’s Law is Deadによると、Intel関係者からはArc Battlemage世代の最上位モデルとして計画されているBMG-G31 GPU (Arc B770)に関して、2024年11月時点でもテープアウトが完了しておらず、2025年中頃まで登場しない可能性があるとのことです。また、ここまで遅れると開発中止も選択肢に入るものの、既に多くのリソースを投入しているため、予定通り発売はされる方向で進められているものの、販売面では厳しい状況と考える人が多いようです。
一方、まもなく発売が予定されているArc B580に関しては2024年末までに発売予定ですが、出荷数は非常に少なくなる見込みとのことです。性能はArc A770に対して5~15%向上するとされています。
そのため、性能面ではRadeon RX 7600 XT並みで、レイトレーシングなどがなければGeForce RTX 4060を若干上回ることになりますが、Arc B580の消費電力は最大250Wとされているため、電力効率の観点ではRTX 4060を下回ります。また、製造プロセスもRX 7600 XT並みの性能ながら4nmというコストがかかるプロセスを使用しているため、コストパフォーマンスの観点でも不利な要素があるようです。
Arc B580を製造するAIBに関しては、現時点ではASRock、Gunnir、Biostarの3社しか情報として挙がっておらず、生産台数も発売される2024年時点では少なく、2025年まで安定しないとのことです。ただし、AIBが3社しか挙がっていないことからArc Battlemageに対する期待値はあまり高くなく、Arc B770が大幅に遅れて発売される可能性があるなど、Arc Alchemist世代と同様の混乱が予想されているとしています。
Arc Alchemist世代の時は上位モデルのArc A770とエントリーモデルのArc A380の2モデルがラインアップされていましたが、約1年遅れでArc A580が発売されるなどラインアップが歯抜け状態になっていました。今回のArc Battlemageもミドルレンジモデルのみ投入し、ハイエンドモデルは半年後に登場するという変わったスケジュールでの発売となりそうです。
AMDはミドルレンジを中心に揃えるRadeon RX 8000シリーズを2025年第1四半期中に発売予定のほか、NVIDIAもミドルレンジのGeForce RTX 5060を2025年6月までに発売すると言われています。そのため、Arc B580については価格設定次第ではエントリーモデルとして一定の人気を得られるかもしれませんが、上位モデルのArc B770は発売が2025年中頃と遅く、競合に対して価格を大幅に抑えなければ販売台数を確保することは難しいと想定されるため、Arcに関しては再び販売面での成功とは言えない結果が待っていそうです。
Nvidia RTX 5090 & 5080 CES Leak | Intel Battlemage G31 Delay | AMD RDNA 4 Release Date | Moore’s Law is Dead
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