IntelがArc Battlemageは2024年内登場と明言。Alchemistに対して性能は50%以上向上?
Intelは2022年にディスクリートグラフィックスであるXeグラフィックスアーキテクチャーを搭載するArc Alchemist(Aシリーズ)を発売し、その後継としてArc Battlemageを開発していると言われています。しかし、Battlemageに関してはしばらく話が出なかったり、Intelの財政状況が厳しいことから開発中止の噂が度々出ていました。しかし、ASUSが中国で開催したイベントでIntelの関係者が登壇し、Arc Battlemageの開発状況や大まかな性能について明らかにしました。
WeiboでASUSのイベントに参加した小敌鸽氏によると、登壇したIntelの関係者は、Battlemageグラフィックスカードについて2024年末に発売を計画していると述べました。Xe2アーキテクチャーを採用し、新しいレイトレーシングユニットや次世代コーデックのH.266(VCC)に対応し、性能は先代のArc Alchemistに対して50%程度向上するとされています。
Intelは、Arc Battlemageのディスクリートグラフィックス版の試作品を出荷しているという情報が過去に出ていました。その中では、ミドルレンジ向けのBMG-G21 GPUとハイエンド向けのBMG-G31 GPUの2つのGPUが存在するとされています。ミドルレンジ向けのBMG-G21は16基のXe2コア(Lunar Lakeは8基)を搭載し、192-bitのバス幅になると見られています。
ハイエンドのBMG-G31は現行のArc A770と同じく32基のXe2コアを内蔵し、バス幅は256-bit、メモリーには高速なGDDR6Xを採用すると言われており、GPUアーキテクチャーだけでなくメモリー周りも高速化することで全体的なパフォーマンスを向上させるようです。
Intelは2024年にデスクトップ向けCPUとしてArrow Lakeシリーズを投入する予定です。このCPUは2024年9月末に開催されるIntel主催のイベント『Intel Innovation 2024』で発表されるとされており、Battlemageも年内に登場するのであれば、このイベントでティーザーが行われ、10月または11月に独自イベントを開催して発売されるかもしれません。
IntelのディスクリートGPUのBattlemageについては、先代のAlchemistが商業的にあまり成功していない上に、Intelの財政状況や人員リソースが厳しいため、ディスクリートGPUのキャンセルも懸念されていました。しかし、大手AIBであるマザーボードメーカーのASUSが開催したイベントで発売を明言したため、ここからキャンセルする可能性は極めて低く、予定通り発売される方向と見られます。
このBattlemageについては、現行のArc Alchemistと同様にNVIDIAのハイエンドモデルとは対抗せず、RTX 4070などアッパーミドルレンジ以下の競合製品を投入する方向であるため、コストパフォーマンスの高さに期待したいところです。特にNVIDIAはアッパーミドルレンジの新製品投入を2025年頃に予定しているため、一足先に発売することで、Arc Alchemistより高い注目と販売台数を記録できるかもしれません。
小敌鸽 | Weibo
コメント
コメント一覧 (1件)
絶対買います!
A750みたいに投げ売り価格になった時に()
飾るにはとても良いデザインだから…