Arc Battlemage B580 がAmazonに掲載される。VRAM 12GB で性能は RTX 4060並みに
Intelは2023年にArc Alchemist(Arc Aシリーズ)をデスクトップ向けに発売し、ディスクリートグラフィックカードのほとんどのシェアを取っているNVIDIAやAMDの市場に割って入りました。しかし、第一世代のArc Alchemistは2022年に発売を予定していたものの1年遅れで発売されたことや、ドライバーの最適化不足などが原因でイマイチ高いパフォーマンスを発揮することはできず、価格的な競争力もあまりない状態でした。そのため、商業的には失敗でArc Alchemistの開発を進めていたIntelのGPU部門であるAXGは後に解体され、コンシューマー向け製品やエンタープライズ向け製品を開発する本部に吸収されてまい、ディスクリートGPU市場から撤退するとも噂されていました。
しかし、Intelはディスクリートグラフィックカードの開発を諦めていなかったようで、2024年下半期から登場が噂されていた第二世代製品であるArc Battlemageのミドルレンジモデル、Arc B580がAmazonに登録されていることが発見され、パッケージ画像や一部仕様、そして性能に関する情報が登場し、間もなく発売されることが明らかになりました。
Amazonに掲載されたのはASRock製のIntel Arc Battlemageグラフィックカードで、製品名はArc B580と呼ばれ、主にミドルレンジ向けをターゲットにしたモデルになると見られています。パッケージからは12GBのVRAMを搭載することが確認できます。
また、ASRock製に関しては2スロット、2ファン構成のChallengerと3スロット、3ファン構成のSteel Legendの2モデルが用意される見込みで、前者は8pinの電源コネクターを1口のみ、後者は2口搭載する構成で、動作クロックも最大2.8 GHzと高めに設定されています。
Amazonに掲載されているその他のスペックとしては、19Gbpsで動作するGDDR6を12GB搭載し、バス幅は192-bitとなることが明らかになっているため、先代のA580に対して帯域幅の面では少し劣る構成になっていますが、容量が8GBから12GBに増えています。
B580 target https://t.co/rz2q1OO5bY
— Everest (@Olrak29_) November 23, 2024
Arc B580の性能はまだ詳細が不明ですが、Olrak29氏によるとAD106 GPU程度の性能を目標に開発されていることが明らかにされているため、恐らくRTX 4060相当の性能が期待できます。ただ、NVIDIAのベストセラーGPUであるRTX 4060は現在4.1万円前後で販売されているため、同等価格の場合、12GBのVRAMを考慮しても後発ということで高い競争力があるとは言えません。そのため、Arc B580については高くても4万円を切る価格での販売が期待されています。
ASRock Intel Arc B580 Challenger 12GB | Amazon USA
コメント
コメント一覧 (1件)
NVIDIAの販売戦略的にRTX40x0は終息してるだろうから、この階層をIntelが狙って売って出ればある程度の販売数は確保できそうだけどハイエンドは、NVIDIAとAMDの一騎打ちだろうなぁ