IntelではCES2022にてNVIDIAやAMDに対抗するグラフィックスカードであるArc Alchemistの発表を予定していますが、各モデルの詳細やモデル名称そして、発売時期について新しい情報が出現しました。
デスクトップ向けに3モデルのArc Alchemistが登場予定
Intelでは既にNVIDIAやAMDに対抗するために、Arc Alchemistと呼ばれるディスクリートグラフィックスカードの開発を進めている事を発表していますが、その詳細についてCES2022にて発表が行われる予定となっています。このArc Alchemistはデスクトップ向けのモデルでは計3モデル登場する予定となっておりますが、このモデルそれぞれの詳細そして、その名称の一部と発売時期について情報が出現しました。
上からA7XX番台、A5XX番台、A3XX番台と命名
Intel Arc AlchemistについてはGPUダイ自体は最大512基のExecution Unit(EU)を搭載する、ハイエンドからミドルレンジまでをカバーするSoC1とエントリー向けに最大128基のEUを搭載するSoC2の2つが用意されています。
その中で、デスクトップ向けについてはSoC1を搭載したモデルが2つ、SoC2を搭載したモデルは1つ登場する予定となっています。
SoC1を備えた最上位モデルとなるモデルは『Arc A780』と呼ばれると予測されており、対抗するモデルがNVIDIAのGeForce RTX 3070またはRTX 3070 TiまたはRadeon RX 6700 XTである事が安易に分かるモデルネームとなっています。
一方でミドルレンジ向けにSoC1を備え、384基のEUを備えたモデルは『Arc A5XX』と呼ばれており、対抗モデルとなるGeForce RTX 3060またはRTX 3060 Ti、Radeon RX 6600 XTなどとは少し異なる番号が割り振られています。
エントリー向けにSoC2を搭載し、128基のEUを備えるモデルは『Arc A350』と呼ばれると見られており、こちらも対抗するNVIDIAやRadeonのモデルとは異なるモデルナンバーとなる見込みです。
デスクトップ向けArc Alchemistの発売時期は2022年3月末
グラフィックスカードやCPUなど半導体製品のリーク情報が書き込まれるBoard ChannelsにはArc Alchemistの発売時期に関する情報が掲載されています。
リークされた情報によると、Arc Alchemistについては既に多くのAIBに量産前のロットが送られており当初の予定では2022年1月中のリリースを予定していたとの事。しかし、ドライバー関連の不具合解消に時間がかかっている事から2022年3月末までの発売に予定が変更されたとの事です。また、2022年3月末から登場するモデルに関してはその多くがリファレンスモデルになると見られており、AIB各社からリリースされる独自モデルはこれよりも後になる事が確実視されています。
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2022年3月も依然としてNVIDIAやAMD製グラフィックスカードの値段は上がったままと言う状態となっていそうですので、Arc Alchemistの登場によってグラフィックスカード市場の値段が下がる事が期待されます。
タイミング的にはNVIDIAやAMDが予定している次世代モデルが2022年10月頃に登場する予定となっているため、Arc Alchemist登場でグラフィックスカード全体の価格が下がり、2022年10月頃には2019年代ぐらいのレベルにまで落ち着いてくれていれば最高のシチュエーションですが、どうなるか目が離せませんね。
コメント
コメント一覧 (1件)
A780やA5XXの名は、VideoCardzやwccftechによるただの推測です
以前、Intelが誤って公開したテスト用ドライバーから判明したArc A380, A350, A370M, A350Mぐらいしか確定していません