AMDではRyzen 7000シリーズの発売日を2022年9月15日から9月27日へ延期が行われましたが、BIOSが原因で発売日が変更された可能性が高いようです。
日本時間、2022年8月30日発表のRyzen 7000シリーズ
AMDのRyzen 7000シリーズではZen 4アーキテクチャーを採用し、2022年8月29日(日本時間8月30日8:00)に発表が行われ、当初は9月15日に発売が行われるはずでした。
しかし、つい先日この発売日が唐突に9月15日から9月27日と偶然にもIntelの第13世代CPUであるRaptor Lake-Sの発表日に被る日に発売が延期されるという話が出ましたが、この原因についてレビューアーが情報を入手したようです。また、発売が延期されたRyzen 7000シリーズですがレビューサンプルが出回っているのかリテール版のCPU本体写真も出現したようです。
BIOSの不具合が原因で9月27日まで延期された模様。決算期やIntelの話は偶然?
Ryzen 7000シリーズの発売遅れに関する話は8月16日に中国のテック系メディアであるMyDriversによって報じられていましたが、発売が遅れる原因については不明なままでした。
しかし、海外で半導体関係のリーク情報のやり取りが行われる掲示板、chiphellにてRyzen 7000シリーズのレビューサンプルを受け取る予定のレビュアーが原因について情報を入手したようです。
書き込み主によると、Ryzen 7000シリーズのレビューサンプルを受け取る際に、NDA(守秘義務契約書)に既にサインをしていたとの事ですが、Ryzen 7000シリーズの発売日が変更されたのに伴いNDAに再度サインを行う必要が出たとの事です。その際に担当者に遅れの原因を確認したところ『BIOSが原因』と言う回答を得られたとの事です。
ただ、AMDでは既に2022年8月29日にRyzen 7000シリーズの発表を行う事を大々的に発表しているためBIOS不具合については深刻なものでは無いという見方が濃厚のようです。ただ、AMDが初めてソケットAM4対応Ryzenを出した際にはBIOSを起因とする様々な不具合が発生していたため、無事に発売がされたとしてもアーリーアダプターの多くは様々な不具合に遭遇する可能性は高そうです。
Ryzen 7 7700Xのリテール版CPU本体の写真が出現
発売日が延期されたRyzen 7000シリーズですが、中国のBaidu掲示板にRyzen 7 7700XのCPU本体写真が出現したようです。
このCPUについてはOPNコードは100-000000593である事からRyzen 7 7700Xで間違いがないようで、2022 AMDの後に『D』と言うマーキングが入っている事からレビューサンプル品であると見られています。
Ryzen 7000シリーズの発売日延期についてはIntelのRaptor Lake発表日と被っていた事や、決算期の後であった事から技術的より経営上の理由で延期されたのでは無いかと思っていましたが、結局はBIOSと言う技術的な問題で遅れてしまったようです。BIOS関連の不具合と聞くと、初代Ryzenの時にはBIOS関連の不具合が多く報告されていましたので、より安定したBIOSで実際の発売日を迎えて欲しい所です。
発売日に変な不具合を出せば、例えRyzenの性能が素晴らしかったとしても安定性重視でIntelに流れてしまいますので・・・
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