海外でRyzen 9 9950Xも発売翌日から5%値下げ。Ryzen 9000シリーズは苦戦中だが日本だけ例外に
AMDでは2024年8月8日からRyzen 5 9600XとRyzen 7 9700Xの2モデルを発売しましたが、ゲーミング性能があまり高くないことから海外を中心にあまり人気が無く上記2モデルも発売まもなくして16GBまたは32GBのDDR5との抱き合わせ販売が行われるなど実質$50~$100程度の値下げが行われています。
ただ、この人気の無さはそのあと発売されたRyzen 9 9900XやRyzen 9 9950Xなどのハイエンドモデルも同様のようで、アメリカの量販店では発売からたった1週間で5~10%の値下げが行われているようです。
カメラなど撮影機材などを中心に販売するB&H Photoでは既にRyzen 9 9900XとRyzen 9 9950Xなどのハイエンドモデルが定価に対して10%の値下げして販売が行われています。Ryzen 9 9900Xは定価の$449に対して$50安い、$449で販売されています。
また、最上位モデルのRyzen 9 9950Xは定価の$699に対して4%値下げとなる$623での販売が行われています。
Ryzen 9 9900Xは値下げの効果なのか一時的に在庫なしになっている一方で、Ryzen 9 9950Xについては値下げ幅が小さい事も相まってか在庫ありの状態で残っているなど値下げの効果は乏しいようです。
日本では人気。Ryzen 9シリーズは各量販店で既に品切れ。
海外ではあまり売れていないRyzen 9000シリーズ全般ですが、日本ではワットパフォーマンスが上がっている事が魅力的なのか比較的人気があり、8月23日11時に発売されたRyzen 9 9900XとRyzen 9 9950Xは一部の実店舗では午前中で売り切れたという話もあるほか、パソコン工房やドスパラ、ツクモが運営するオンラインストアではこの2モデルは既に品切れになっています。
海外では値下げされても売れない中で日本は初回在庫が無くなるなど人気が比較的高い様子が伺えるためしばらくRyzen 9 9900Xは88,800円、Ryzen 9 9950Xは119,800円と比較的高値での販売が続く可能性が高いと言えそうですので、安くなったら買おうと考えている人はもう少し待つ必要がありそうです。
AMDのRyzen 9 9950XとRyzen 9 9900XではWindows 11が原因の不具合により特にゲーミング性能が抑えられてしまっていると言われていますが、それでも性能の伸びはあまり大きいとは言えず価格もあまり下がっていないため期待外れだったという評価が海外ではされており人気や勢いもあるとは言えません。しかし、日本だけ例外的に売れる背景にはゲーミング性能含めた先代モデルに対する性能向上幅より『電力効率の向上』と言う点が魅力的に映っている可能性があると言えそうです。実際に、TDPが大きく引き下げられたRyzen 5 9600XやRyzen 7 9700Xも一時は品切れになるなどしているため、Ryzen 9 9900XやRyzen 9 9950Xも電力効率の向上が日本市場では魅力的に映っている可能性がありそうです。
AMD Ryzen 9 9950X 4.3 GHz 16-Core AM5 Processor | B&H Photo
https://www.bhphotovideo.com/c/product/1834127-REG/amd_100_100001277wof_ryzen_9_9950x.html
AMD Ryzen 9 9900X 4.4 GHz 12-Core AM5 Processor | B&H Photo
https://www.bhphotovideo.com/c/product/1834126-REG/amd_100_100000662wof_ryzen_9_9900x.html
コメント
コメント一覧 (4件)
9000シリーズに対する僕の個人的な感想ですけど、とても魅力的なCPUだと思ってます。
7000シリーズの「95度になるまでブーストします」という仕様が嫌でしたし、7000シリーズ全体の「熱と電力を盛ってでも性能を上げろ」という方向性も嫌でした。
これは熱いと扱いにくいという観点からではなくてそもそも僕のCPU観にそぐわないという理由です。
僕にとってCPUの性能とはベンチマークの数字だけで評価できるものではなく、言葉にするのが難しいのですが、スマートさみたいなものでも測られるべきだと思っています。
スマートさとはつまり、同じ電力で比べたらどれだけ性能が伸びたのかという、正味で進化した部分です。電力という名の下駄を履かせないで測られる部分です。
同電力で比較したベンチマークの動画等、もうすでにあり、7000シリーズは5000シリーズと比較して性能がアップしていることは重々承知していますが、そういう問題ではなく、先にも述べましたが7000シリーズは全体として熱と電力を盛られ、下駄を履いているのです。
そして登場した9000シリーズです。
上に挙げた電力と熱の問題が全て解決されたCPUです。言い換えれば、スマートさという部分でかなり大きな伸びを見せたCPUです。さらに言い換えるなら、下駄を履いていないのに同等(以上)に高性能なCPUです。
ベンチマークで見られる具体的で客観的な数字以上に、曖昧で主観的なスマートさの部分で高く評価したい、そんなCPUです。
このスマートさの部分が万人受けしないことは知っています。でも僕のように刺さる人には猛烈に刺さるCPUでもあると思います。
長文失礼しました。
まだ時期が悪い
北米や欧州の市場を優先して日本には入荷量が少なかっただけでは。と思う。
なんせよ単純に高い。そして品切れ。
嘘が多いマーケティングもしてるし、しばらくは様子見で十分。
そして本当に必要なら個人輸入するから、日本の在庫や値段はどうでもいいや。
24H2ビルドでゲーミング性能ばく上がり来ましたね
Ze3まで含めて益々AMD強くなっちゃいました
5年近くWindows最適化不足ってそれはそれでどうなん?とモヤモヤする次第w