AMDが 高性能APU Strix Halo をデスクトップ向けに展開? エントリーGPUは淘汰される可能性も
AMDがノートPC向けに展開しているRyzen AI Maxシリーズ(Strix Point)はCPU側にはZen 5コアを合計16コア、内蔵GPU側にはRDNA 3.5アーキテクチャーで構成されるCompute Unitを最大40コア搭載しています。
Ryzen AI Max (Strix Halo) 内蔵 Radeon 8060S のベンチマーク登場。デスクトップ向けGeForce RTX 4060超えの性能を発揮
このように内蔵GPUでありながらも多くのコアNVIDIAのデスクトップ向けグラフィックスカードであるGeForce RTX 4060に迫る性能を発揮するなど一般的なディスクリートグラフィックスカードが不要になる性能になっていますが、AMDはこのStrix Haloについてデスクトップ向けにも展開することを計画している可能性が出てきています。
AMDのCEOのLisa Su氏とASUS中国支社のTony Yu氏が対談を行った動画が中国のBilibiliに掲載されていますが、この中でTony氏はStrix Haloをデスクトップ向けにも展開してほしいと言うリクエストに対して『Yes, yes of course!(はい、もちろんです)』と回答を行ったとのことです。
この回答について明確にいつ登場するのかなどまでは触れられていませんが、否定もしていないためAMDとしてはStrix Haloなど高性能GPUを内蔵したデスクトップ向けAPUについて計画している可能性があるかもしれません。
ただ、現行のStrix Halo APUに関してはFP11ソケットを採用しており、このFP11のサイズは37.5mm x 45mmでありデスクトップ向けのソケットAM5 CPUの40mm x 40mmより大きくなっています。ただ、サイズ的に大きく違わないため、Strix Haloのダイに変更を加えることなくAM5化することも可能であると言え、AMDが十分なマーケットが存在すると判断すれば発売を計画する可能性は十分あると言えます。
Strix Haloに関しては、ノートPC向けに搭載されている状態でもGeForce RTX 4060に近い性能を発揮しているため、より多くの消費電力と冷却性能を持つデスクトップ向けに転用された場合にはGeForce RTX 4060 Tiに近い性能も実現できる可能性があるため、仮に本当にStrix Haloがデスクトップ向けに展開された場合、NVIDIAのGeForce RTX 3050やまもなく登場すると噂されているRTX 5050などエントリークラスのグラフィクスカードは将来的には淘汰されるかもしれません。
见了苏妈!问了她10个问题 | Bilibili
コメント
コメント一覧 (4件)
ビデオ出力が無いCPUをサーバーで使うために、バルクで良いから1から2スロットの省電力ビデオカードは供給し続けて欲しいもの。
AM5のソケットに載るのかどうか
物理的に可能だったとして、次は価格的にどうか、という問題も
dGPUを別途載せるより安価であれば革命がおきるやも
しっかり冷却してしっかり電気食わせてそこそこ高速なメモリを積めばあるいは
エントリーdGPUに気を使ってる節があるし、ユーザーが有効に使うのは厳しいんじゃないかなぁ?
現状ノート向けstrix haloが結構いいお値段なのと、前回のrdna2搭載の8700Gが投入された時期を考えるに、同等のエントリーdGPUの賞味期限が切れた頃に投入じゃないかな?
同様のエントリーのdGPUを食える早期に投入したら面白いけど、搭載機とほぼ価格変わらないラインで、メモリがネックでパフォ出にくいというオチかなぁ?
128bit幅で使う意味がよくわからない