AMDが『ソケットAM5+』を将来追加する可能性。AMDが『ソケットAM5+』を追加する可能性。AM5との互換性を維持しつつ機能追加?
AMDでは2022年から導入したソケットAM5について2025年以降もサポートを続けることを明らかにしていますが、AMDのAGESA BIOSなどでCPU IDなどのマイクロコードを解析する MC Extractorの最新バージョンにて現行のソケットAM5とは異なる『ソケットAM5+』を識別する機能が追加されている事が判明しました。
Granite Ridge/Fire Range
— HXL (@9550pro) April 5, 2024
B40F40 -QS?
B40F00- EShttps://t.co/rS5p00k2Sy pic.twitter.com/EskuutngQh
このMC Extractorの最新バージョンではB40F40およびB40F00と呼ばれる新しいCPUを識別する機能が追加されており、これはZen 5 RyzenであるGranite RidgeおよびFire Rangeであると見られていますが、これに加えて上述の『AM5+を識別する機能が追加された』とMC Extractorのパッチノートに記載されています。
ソケットAM5+は初めて登場する名称で、詳細は不明です。ただ、ソケットAM5の名称を引き継いでいることからAM5に対してUSB4 Version 2やPCIe Gen 6、より高いTDPへの対応などAM5との互換性を維持しつつ機能を強化したソケットになる可能性があります。
このソケットAM5+がAM5と互換性がある場合、マザーボードメーカーはAM5で使っていたコンポーネントの多くを再利用する事が可能になり、機能を追加しつつ製造コストを低減することが可能になります。また、ユーザーにとってもCPU側は引き続きAM5に対応する事となるため、マザーボードを置き換えるなど余分なコストを抑えることが可能になります。
このソケットAM5+についてはPCIe Gen 6.0やUSB4 Version 2.0などが採用され始める2025年以降に導入される可能性が高そうです。
AMDではソケットAM4を8年経った2024年でも使っている事を考えると、AM5+など、AM5と互換性を維持しつつ機能を追加しソケットの寿命を延ばすことを考えていても不思議ではありません。特にこの様な対応をすれば既存のユーザーを引き離す機会を減らすことに加え、マザーボード価格を抑えることが可能になり、AMDプラットフォーム導入時のコストを下げることも可能であるため合理的かつユーザーフレンドリーな対応と言えます。
とは言っても今回、このソケットAM5+と言う名称ははじめて登場しており、実際はソケットAM6として互換性をなくした状態で登場する可能性もあります。ただ、AMDでは2025年以降もソケットAM5をサポートすると公言しているので少なくともZen 6アーキテクチャー搭載のRyzenまではソケットAM5を使えます。
MC Extractor v1.101.0 r293 | Github
https://github.com/platomav/MCExtractor/releases/tag/v1.101.0-r293
コメント
コメント一覧 (1件)
既存のX770系との違いがよく分からないね
AM4でも X470とX570とでサポートのPCIEが違ったりするのに