AMD Ryzen Masterの新バージョンが公開。EXPOチューニングを再起動なしに実行可能に
AMDのRyzen Masterは、Ryzen CPUに対してWindowsを起動した状態でCPUやAPUの温度などのモニタリングのほかに、オーバークロックや電圧設定など多種多様な変更を簡単に行える便利なソフトウェアになっていますが、新しいバージョンであるAMD Ryzen Master 2.14.1.3286が公開され、今まで再起動が求められていたEXPO(Extreme Profiles for Overclocking)に関する設定について、再起動なしにシステムに反映されるなどを含む大型アップデートが実施されました。
- 105Wエコモード対応:AMD Ryzen 9000シリーズ(65Wおよび120Wデスクトッププロセッサ)で利用可能
- AM5プラットフォーム対応:AMD Ryzen 9000シリーズデスクトッププロセッサをサポート
- リアルタイムメモリオーバークロック:EXPOプロファイルを適用する際に再起動が不要
- 追加のメモリ調整パラメータ:性能向上のためのカスタマイズオプションを提供
- DF Pステート情報表示:ホーム画面で確認可能
- IRM制御モードのPBO調整:EDC、TDC、PPTをIRM制限内で調整可能
- CPU速度の5MHz刻み調整:マニュアルモードで可能に
- 広告バナーの導入:AMD製品情報を表示
パッチノートによると、EXPOのリアルタイム反映のほかにRyzen 9000シリーズへの対応やRyzen 9000シリーズの中でTDPが65Wおよび120Wに設定されたPCでは105W動作モードが追加されるなど互換性の向上などがあります。
EXPOのリアルタイム反映に関連して、メモリ関連で編集できるパラメーターの追加やCPU速度を5MHz刻みで調整することが可能になるなどオーバークロック関連設定も増やされているためRyzen CPUのポテンシャルを常に引き出したい人にとっては最適なアップーデートになっています。
なお、今回のアップデートではRyzen 9000シリーズの完全サポートが謳われていますが、逆にRyzen 1000およびRyzen 2000シリーズCPUに関してはサポートが打ち切られていますので、これらのCPUを利用しているユーザーはRyzen Master 2.14.1.3286へのアップデートはできませんのでご注意ください。
AMD Ryzen Master 2.14: CPU software gets new features | PC Games Hardware
https://www.pcgameshardware.de/CPU-CPU-154106/News/AMD-Ryzen-Master-mit-neuen-Features-1461282/
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