AMD が10月20日以降 Ryzen 9000 を最大$50値下げ。日本円だと約1万円値下げ?
AMDはRyzen 9000シリーズに3D V-Cacheを追加したRyzen 7 9800X3Dを2024年11月7日に発売しますが、このRyzen 9000X3Dシリーズの発売やIntel Arrow Lake-S世代のCore Ultra 200Sシリーズ発売、そして年末商戦が迫っていることから、10月20日以降順次Ryzen 9000シリーズについて期間限定で$30~$50の値下げを行うことを明らかにしました。
AMDが一部プレスに明らかにした情報によると、2024年10月20日から年末商戦に向けた期間限定のプロモーションを行う見込みで、Ryzen 9 9950Xは定価の$649に対して$50値下げの$599で販売され、それ以外のモデルも$30の値下げが行われるとのことです。
CPU | MSRP (値引き後) | コア数(P+E) |
---|---|---|
Ryzen 9 9950X | $649 ($599) | 16 / 32 |
Core Ultra 9 285K | $589 | 24 / 24 (8+16) |
Ryzen 9 9900X | $499 ($469) | 12 / 24 |
Core Ultra 7 265K / KF | $394 / $379 | 20 / 20 (8+12 |
Ryzen 7 9700X | $359 ($329) | 8 / 16 |
Core Ultra 5 245K / KF | $309 / $294 | 14 / 14 (6+8) |
Ryzen 5 9600X | $279 ($249) | 6 / 12 |
このプロモーション価格により、Intel Core Ultra 200Sシリーズより少し割高感があったRyzen 9000シリーズは同等価格にまで値下げして販売が可能になります。
このCore Ultra 200Sシリーズは電力効率が大幅に向上したものの、ゲーミング性能はあまり上がっていないと言われており、Core Ultra 9 285KがRyzen 9 9950Xをゲーミングやレンダリングなどで大きく上回れる見込みはあまりないと言われています。また、今回LGA1700からLGA1851へとソケットが変わることから、AMDはこのタイミングでデスクトップ向けCPU市場でシェア拡大を狙っていると言えそうです。
なお、このプロモーション価格が北米以外にも展開されるのかは現時点では不明ですが、仮に日本で展開される場合、値引き額を販売為替レートに反映すると以下の通りになります。
CPU | 値引き後MSRP | 日本円予想 (値引き前) |
---|---|---|
Ryzen 9 9950X | $599 | 110,800円(119,800円) |
Ryzen 9 9900X | $469 | 82,800円(88,800円) |
Ryzen 7 9700X | $329 | 58,800円(64,800円) |
Ryzen 5 9600X | $249 | 41,800円(47,400円) |
Ryzen 9000シリーズの販売価格などを計画していたと見られる7月は為替が$=160円を超えるなど円安状態でしたが、実際に発売を迎えた8月時点では$=150円台にまで円高が進んでおり、10月時点でも$=150円前後で推移しているため、北米でのプロモーション価格がそのまま反映されなかったとしても、最新の為替レートを反映した販売価格に改められるなど、何かしらの形で値下げが期待できるかもしれません。
AMD teases Ryzen 9000X3D chip coming November 7, cuts pricing on all other Ryzen 9000 chips | Tom’s Hardware
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