Ryzen 7000のV-Cache版は8コアと6コア構成。A620マザボやRDNA3搭載CPUは2023年に登場

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AMDでは2023年にRyzen 7000シリーズの追加モデルを発売する予定ですが、この中で3D V-CacheやRDNA3を搭載するRyzen 7000シリーズに関する情報と、待望のエントリーモデルマザーボードであるA620に関する情報が出現しました。

目次

Ryzen 7000シリーズの追加モデルと新エントリーマザーボードA620

AMD Ryzen 7000 3D V-Cache CPUs Rumored To Come In 8 & 6 Core Flavors, A620 Chipset & Next-Gen APUs Planned For Mid To Late 2023 (wccftech.com)

AMDが2022年9月27日に発売したRyzen 7000シリーズではTSMC 5nmを採用するZen4アーキテクチャーを搭載し高いパフォーマンスが発揮できるCPUとなっていますが、マザーボードはミドルレンジのB650マザーボードでさえも最低3万円以上することに加えて、高価なDDR5が必要であるなどRyzen 7000シリーズCPUを動かすために必要なコストが高い事から発売時には最上位モデルに位置するRyzen 9 7950Xつづいて、Ryzen 9 7900Xの売れ行きはまぁまぁなものの、Ryzen 7 7700XやRyzen 5 7600Xに関してはほとんど売れないという状況が世界中で起きていました。

AMDがRyzen 7000シリーズを減産へ。売れ行きが芳しくない模様

そのため、AMDではRyzen 7000シリーズについて減産を行う予定とまで報じられていますが、AMDは2023年に巻き返しを図るべく、Ryzen 7000シリーズに3D V-Cacheやグラフィックス機能を強化した追加したモデルや廉価版マザーボードであるA620を発売を予定しているようです。

3D V-Cacheモデルは8コアと6コアで登場

中国でリーク情報を出しているECSM氏によるとAMDが2023年中に登場させる予定の新製品に関する情報が掲載されています。

3D V-CacheモデルについてはRyzen 5000シリーズでは8コアモデルのRyzen 7 5800X3Dのみの登場でしたが、Ryzen 7000シリーズでは8コア搭載のRyzen 7 7800X3Dに加え、6コア搭載のRyzen 7 7600X3Dもラインアップに加わるとの事です。

3D V-Cacheに関してはゲーム時のコストパフォーマンス焦点が当てられており、8コアに加えて6コアを加える事でより価格を抑えたうえでゲーミング性能が高いモデルを発売する事でIntelのCore i5-13400などコストパフォーマンスが高いモデルに対抗すると見られています。

RDNA3搭載のデスクトップ向けRyzen 7000シリーズも追加投入へ

AMDでは3D V-Cacheモデルに加えて2023年後半にはモバイル向けに展開されるZen4とRDNA3を組み合わせたPhoenix Point APUをデスクトップ向けをRyzen 7000Gシリーズとして展開する予定のようです。

このRyzen 7000Gシリーズについて詳細なラインアップは不明なものの、モバイル向けをベースとするためコア数は最大8コアとなると見られています。また、メモリー速度についてはDDR5-4800までの対応となっているようです。

待望のエントリーマザーボード、A620は2023年中頃以降に登場

ESCM氏によるとAMDでは2023年第2四半期頃を目途にエントリー向けマザーボードであるA620を発表すると見られています。このA620ではCPUのオーバークロックはサポートされず、同時期に登場する無印モデルやRyzen 3シリーズなどと一緒に発売される可能性があるようです。

Ryzen 7000とAM5対応マザーボードが高い理由。5nm化とTDP上昇が仇に

なお、このA620に関しては価格は現行のB650に比べて廉価に発売がされるためRyzen 7000シリーズの売れ行きが悪い理由でもあるマザーボードの価格の高さがある程度解消されると考えられますが、サポートされるCPUなどに制限がある可能性もあり、AM5マザーボードの魅力の一つでもある長いサポート期間は失われるかもしれないとの事です。

 

AMDのRyzen 7000シリーズに関してはIntelのRaptor Lake-Sに比べると出だしは不調で、特に高いマザーボードに加えてCPU自体のコストパフォーマンスに関してはRaptor Lake-Sに劣るというのが現状です。ただ、AMDもこの状態を良しとしておらず、2023年初頭には3D V-CacheのRyzen 7000シリーズを発売し、2023年中頃にはRyzen 7000シリーズ最大の弱点でもあるマザーボード価格を解決するかもしれない、エントリーマザーボードのA620を発売するなど反転攻勢を掛けるようです。

ここからAMDのRyzenシリーズCPUが大きな巻き返しになるのか期待したい所ですが、個人的にA620が登場する2023年中頃と遅く、既にIntelのCore i5-13400などエントリーからミドルレンジモデルが出そろった後の登場となるためシェアをRyzen 5000シリーズ発売時の水準にまで伸ばす事は難しいと言えそうです・・・

 

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • (°▽°)ん?
    圧倒的多数の私が待ち望んでいる
    16Coreと12Core版は?
    無いの?
    消費電力ヤバイとは思うけど、出ないの?
    出ないなら明日にでも7950Xマシン組もうかな

    • 僕も16コアは?ってなったのですけど無い可能性もありそうですよね…
      まだリーク段階で変わる可能性はありますので待てるなら待った方が良いかもしれないです!

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