ソケットAM4は終わらない。AMDがRyzen 5 5500X3Dを年内に投入する可能性。

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AMDがAM4向けにRyzen 5 5500X3Dを投入する可能性。ソケットAM4は8年を超える長寿ソケットに・・・

AMDは2016年秋に投入したソケットAM4について、2024年現在も新製品を投入し続けています。直近では2024年7月31日にソケットAM4対応のRyzen 7 5800XTとRyzen 9 5900XTを新たに発売しました。

そんなソケットAM4ですが、AMDが新たに3D V-Cacheを搭載したミドルレンジ向け製品「Ryzen 5 5500X3D」を計画していることが、認証当局のデータベースから明らかになりました。

このデータベースに登録されたRyzen 5 5500X3Dは、2023年11月にRyzen 7 5700X3Dと共に仕様含めたリーク情報が登場していました。しかし、Ryzen 7 5700X3Dが2024年2月に発売された一方で、Ryzen 5 5500X3Dはその後、音沙汰がなく、投入が見送られたと考えられていました。しかし、今回ロシアやベラルーシ、アルメニアなどが加盟するユーラシア経済連合(EEC)の認証に登録されたことから、遅くても11月末にはRyzen 5 5500X3Dが発売される可能性があります。

Ryzen 5 5500X3Dはリーク情報によると、6コア12スレッドで、ベースクロックが3.0 GHz、ブーストクロックが4.0 GHzに設定されています。また、Ryzen 7 5800X3Dと同様に合計96MBのL3キャッシュを搭載するとされています。北米で限定発売されたRyzen 5 5600X3Dに比べ、動作クロックは300MHzほど低めに設定されていますが、3D V-Cacheの効果により、PBO(Precision Boost Overdrive)有効状態のRyzen 5 7600Xと同等のゲーミング性能を持っていると考えられます。

このRyzen 5 5500X3Dに関しては、8コアのうち2コアが使用できないダイを必要としますが、このCPUの製造に使われているTSMC 7nmプロセスは成熟しており、歩留まりが非常に高いと見られています。そのため、2コアが使えないダイの供給が限られていると予測され、同じく6コアのRyzen 5 5600X3Dは北米のMicrocenter限定で販売されるなど、数量が非常に限られていました。そのため、このRyzen 5 5500X3Dも再び北米専売になる可能性が懸念されますが、今回はロシアなどで必要なEEC認証を取得しているため、北米専売ではなく、世界中で発売される可能性が高いと考えられ、日本での発売も期待されます。

このRyzen 5 5500X3Dが対応するソケットAM4は2016年9月に初めて発売されたソケットで2024年9月で投入8年になります。もしRyzen 5 5500X3Dが2024年末頃までに発売されれば、2025年もしばらくの間は対応マザーボードとCPUが店頭に並ぶことが予測されますので、恐らく9年間は現役のソケットとして販売が続けられるなどCPUソケットとしては異例なぐらい長い期間、現役モデルとして販売される事になります。

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AMDのRyzen 5000シリーズでは、デスクトップ向けに開発されたVermeer搭載モデルであるRyzen 5 5600が最廉価モデルであり、それより下のRyzen 5 5500はノートPC向けのCezanneがベースとなっています。そのため、Ryzen 5 5500X3Dが登場した場合、Ryzen 5000シリーズの中で最も低クロックで動作するモデルになると予想され、価格も3D V-Cacheを搭載しながらも比較的抑えられる可能性があります。

価格については、Ryzen 7 5700X3Dが発売当初約4.3万円で販売されていたことから、Ryzen 5 5500X3Dは発売直後は約3.5万円で販売されるかもしれません。ただし、Ryzen 7 5700X3Dが発売後に3万円前半まで価格が落ち着いたことを考えると、Ryzen 5 5500X3Dも発売から数週間後には3万円を切る価格で購入できるようになる可能性があり、低価格ながら3D V-Cacheによる高いゲーミング性能を体感できる、非常にコストパフォーマンスに優れたCPUになるかもしれません。

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