AMDでは12nmプロセスで製造されるZen+搭載のRyzen 3000GシリーズAPUを2019年に発売をしましたが、どうやらAMDではこの古いAPUについてエントリー市場向けに再生産と再販売を行うようです。
AMDがZen+搭載のRyzen 3000GシリーズAPUを再生産へ。エントリー向けで競争力がある模様?
AMDでは2019年に発売が開始されたデスクトップ向けAPUで、CPU側にはZen+アーキテクチャー、GPU側にはVegaアーキテクチャーが搭載されています。このZen+アーキテクチャーはGlobal Foundriesの12nmで製造がされているCPUで、Zen+アーキテクチャー自体は2018年4月に初めて登場するなど比較的古いCPUアーキテクチャーを使ったAPUになっていますが、AMDではそんなZen+搭載のRyzen 3000GシリーズAPUについて、一時は生産を取りやめていたものの、改めて生産を再開する見込みのようです。
AMDがRyzen 3000GシリーズAPUを改めて生産するという情報は中国のBoard Channel Forumsに掲載がされています。この情報によると、AMDではRyzen 3000GシリーズAPUについて生産を再開するほか、価格が安いエントリー向けマザーボードであるA320シリーズやB450シリーズについても同様に生産再開が検討されているようです。
AMDがここまで古いAPUの生産再開に踏み切った背景には、中国では低価格帯マザーボード販売が増加しており、低価格マザーボードと相性とコストバランスが優れているCPUの提供が必要になっているとのことです。その最適解となるのが、AMDが考えているのがRyzen 3000GシリーズAPUのようで、このことからこのAPUの生産再開が行われることになったようです。ただ、一方でAMDではOEM向けに廉価なデスクトップ向けAPUについてはPC市場の需要減少によって出荷台数が減っているとも言われているため、在庫処分の意味合いも兼ねていることも時期を考えると十分に考えられます。
Ryzen 3000Gシリーズとして再生産が行われるのは合計3モデルで、Ryzen 5 3400G、Ryzen 3 3200Gの他に、最廉価モデルとなるAthlon 3000シリーズも含まれるようです。これらは仮に販売されればRyzen 5 3400Gが2万円、Ryzen 3 3400Gが1万円前半、Athlon 3000が8000円台となっており、Ryzen 5 3400Gは価格を考えると微妙な立ち位置ですが、それ以外はAMDラインアップの中でここまで価格が安いAPUは存在しておらず、とにかく価格を重視したPCを作りたい場合には最適解になると見られています。
なお、このRyzen 3 3200Gなどは限られた予算内でPCを作る場合には最適なAPUにはなっていますが、ゲーミングPCなどを組み立てる際には2023年に2018年に作られたCPUアーキテクチャー搭載のAPUで組むことはパフォーマンス面で推奨出来ず、限られたゲームしかプレイが出来ないことになります。ただ、オフィス用途などワードやエクセルなどを操作するだけであれば不自由の無い性能ではあるため、マザーボードと併せて価格が非常に安ければ悪くない選択肢ではあると考えられます。
コメント
コメント一覧 (3件)
アマゾンでceleronのミニPCが3万とかで売ってるし、
同じ価格帯で3400GのミニPC出来るならかなり需要ありそうだがさすがに無理か。
5600Gが18000円で売ってるのに
2代前の3400Gが20000円? ねーわw
『再生産』という言葉はオカシイんだけどね
そもそもZen+ APUは『生産終了』なんかしてないし
去年、組み込み向けにZen+ APUを発売してしかも『今後5年間提供する』と言ってるからね
あとAM5で安い製品が出したければMendocinoを出せば済む話なんだが
AMDは頑なに拒否しているという・・・ね
(Mendocinoは6nmの約100mm2。従って販売価格はどう見積もっても$100以下にしかならないし
別にそれでも利益は出る。でも出さない)