2022年9月27日に発売が開始されたRyzen 7000シリーズではCPUとマザーボードの価格が高い事からあまり売れていないという事態が発生していましたが、この低い売上を受けてか日本においてもRyzen 7000シリーズの大幅な値下げが開始されました。
Ryzen 7000シリーズが日本でも大幅値下げ。Ryzen 5 7600Xは4.2万円、Ryzen 9 7950Xは9.7万円など
AMDのRyzen 7000シリーズについては日本では発売当初はRyzen 9 7950Xが11万7,800円、Ryzen 9 7900Xが9万2,500円、Ryzen 7 7700Xが6万6,800円、Ryzen 5 7600Xが4万9,900円と円安の影響もあってかかなり高価なCPUとなっていました。しかし、2022年11月からは欧州やアメリカにおいては発売当初から20%近い値下げが行われており、日本円に換算するとRyzen 9 7950Xが9万円台、Ryzen 5 7600Xにおいては4万円台で販売されていましたが、この値下げの波が日本にも到来しました。
AMD Ryzen™ 7000 シリーズ デスクトップ・プロセッサー|TSUKUMO
TSUKUMOやドスパラ、パソコン工房など大手PCパーツ量販店を中心に、Ryzen 7000シリーズが大幅値下げしての販売が開始されています。
CPUモデル | 発売時の価格 | 値下げ後の価格 | 値下げ率 |
---|---|---|---|
Ryzen 9 7950X | 117,800円 | 97,500円 | -17% |
Ryzen 9 7900X | 92,500円 | 80,500円 | -13% |
Ryzen 7 7700X | 66,800円 | 58,800円 | -12% |
Ryzen 5 7600X | 49,900円 | 41,800円 | -16% |
AMD Ryzen 7000シリーズが欧州で値下げ。Ryzen 9 7950Xは約20%引きに
値下げ率は海外で販売されているRyzen 7000シリーズとほぼ同じで12~17%の幅で値下げが行われていますが、値下げについてはTSUKUMOでは年内までの限定価格と記載がされているなど、また通常の価格に戻る可能性は残されているようです。
AM5対応マザーボードが値引き販売へ。AMDが販売テコ入れか?
なお、マザーボードの価格については大きな変動はなくB650マザーボードの最安値は3万円付近、X670は4.5万円台と高いままになっています。また、CPUとマザーボードのセット販売に関しても継続はされているものの10月末に見られていた最大2万円引きなど大きなものは無くなっており、数千円の値引きなどCPUの値下げに伴って割引幅が縮小されています。
Ryzen 7000とAM5対応マザーボードが高い理由。5nm化とTDP上昇が仇に
AMDのRyzen 7000シリーズに関してはCPUの高い価格に加え、マザーボードも高いことから売上面ではRyzen 5000シリーズやIntelのRaptor Lake-Sに負けているのが現状です。価格.comのランキングにおいてもCPUランキング上位にはRyzen 7 5700XなどRyzen 5000シリーズが上位3位を独占、その後はIntelのCore i7-13700KやCore i5-12400などがランクインし、Ryzen 7000シリーズは17位にRyzen 9 7950Xがラインクインするなど明らかにど売れていません。そのため、AMDとしても危機感があるのか欧州やアメリカで値下げ販売を開始し、遅れて日本でも値下げが展開されたようです。
CPU単体で見ると、Ryzen 9 7950XやRyzen 9 7900Xは競合のCore i9-13900KやCore i7-13700Kに価格面で追いついたと言え、Ryzen 5 7600XはCore i5-13600Kより1万円近く安くなるなど競争力は上がったように見えますが、Ryzen 7000対応マザーボードの価格は最低3万円と発売当初から全く下がっていないため結局のところこの程度の値下げじゃあまり売れ行きが上がるとは考えられないです。とにかくマザーボードが高すぎます・・・
コメント
コメント一覧 (2件)
現状、ゲーミング用ハイエンドで一式見積もったら、税込み50万かかるけど、(7800x3d&RX7900XTXの構成)
マザボやCPUが下がったところで消費税分にもなりゃしない。
全般的に高いよな〜
でも、「レイトレーシングでヌルヌル動くアイドルが観たい」
ので、コレは人生の必要経費と割り切って買うけどさ
ソシャゲ引退したら費用は2ヶ月で捻出出来たしな
数年すれば性能が陳腐化して見向きもされなくなってしまうのがPCパーツなのに、マザーボード10数万、グラフィックボード30万など大丈夫か?
AMDやインテルは自作ユーザーを、自腹でやってくれる自社製品のデモンストレーターぐらいにしか思ってないのかな。