AMDでは2023年4月6日に3D V-Cacheを搭載するZen 4 CPU、Ryzen 7 7800X3Dを発売しますが、AMDがレビューアー向けに配布したゲーミング性能に関するベンチマーク結果がリークとして出現、Core i9-13900Kに対して平均約7%向上していることが明らかになりました。
AMD Ryzen 7 7800X3Dの最新のベンチマークではCore i9-13900Kに対して21タイトルの平均で約7%の性能向上を記録。
AMDでは3D V-Cacheを搭載したRyzen 7000X3Dとしてハイエンド向けのRyzen 9 7950X3Dと7900X3Dの2モデルを発売済みですが、ミドルレンジ向けZen 4 CPUであるRyzen 7 7800X3Dを2023年4月6日に発売を計画しています。
このRyzen 7 7800X3Dは先行して発売されているRyzen 9 7950X3DやRyzen 9 7900X3Dと同じく、3D V-Cacheを搭載していますが、コア数は8コア16スレッド構成となり、CCDは1基のみ搭載、現在発売されているRyzen 7 5800X3Dの後継となるモデルになります。また、動作クロックはベースが4 GHz、ブースト時が最大5.0 GHzでベースとなるRyzen 7 7700Xに対して400 MHzほど遅くなっています。
今回、このRyzen 7 7800X3DについてAMDがレビューアー向けに提供されたゲーミング時のパフォーマンス計測結果がリークとして出現、前回登場したゲーミング時のパフォーマンス計測結果よりスコアが良化した上に、さらに多くのゲームでの計測が行われています。
AMD Ryzen 7 7800X3Dのゲーミング性能判明。Core i9-13900Kより最大24%高速
前回登場したパフォーマンス計測は限られたタイトルで行われていましたが、今回は合計21タイトルで計測が行われており、条件としては1080pの最高画質設定で行われており、比較はIntelの最上位CPU、Core i9-13900Kになっています。
この3D V-CacheのRyzen 7 7800X3Dが高いパフォーマンスを発揮したのはHorizon Zero DawnでCore i9-13900Kと比べて30%高いパフォーマンスを記録しています。また、DOTA2やF1 2021など5タイトルでは20%近く上回るパフォーマンスを記録し、Dirt 5やFar Cry 6などでも10%近い向上を記録しています。
一方でCore i9-13900Kに対してパフォーマンスが劣るゲームも存在しており、CS:GOとAshes of The Singularityでは10%近く劣る結果になっています。
ただ、21タイトルの平均ではCore i9-13900Kに対して約7%のスコア向上が記録されています。
IntelのCore i9-13900Kは約8万円で販売がされており、ゲーム時には125-253Wの電力を消費します。一方でRyzen 7 7800X3Dでは7万円前後とCore i9-13900Kより安価な上、TDPは120Wに設定されており、実際にゲーム時の消費電力は2桁台になるとも見られているためゲームをメインとしたPCでは最も優れたコストパフォーマンスとワットパフォーマンスを持つCPUになると見られています。
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