2022年9月15日に発売が予定されているAMDのRyzen 7000シリーズCPUですが、この中でアッパーミドルレンジ帯として登場するRyzen 5 7600Xのベンチマークの結果が出現しました。
アッパーミドルレンジとなるRyzen 5 7600X
AMDでは2022年5月に開催されたCOMPUTEX2022にてZen 4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズを2022年秋に発売する事を発表し、リーク情報では2022年9月15日辺りで発売がされるのではと言われています。
このRyzen 7000シリーズでは最上位モデルでは5.5 GHz以上の動作クロックを実現する事や、IPCについてはZen 3と比べると約8%向上し、ワットパフォーマンスについては25%向上をAMD側は目指しているとの事です。
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今回は、そんなAMDのRyzen 7000シリーズの中で最も多くの販売が見込めるアッパーミドルレンジモデルのRyzen 5 7600Xに関して、Userbenchmark上にベンチマーク結果が登録され、シングルコア性能についてはCore i9-12900Kを超えるスコアを叩き出しているようです。
Core i9-12900Kを22%上回るシングルコア性能に
ベンチマークとして登場したのはRyzen 5 7600Xで、UserBenchmark上に登録されています。AMDのRyzen 5 7600Xで、6コア12スレッドを搭載するアッパーミドルレンジ帯CPUとなる予定で、ベースクロックは4.4 GHz、ブースト時は4.95 GHzにも及ぶと見られています。
ベンチマーク結果としては、Ryzen 5 7600Xではシングルコアとしては243ptを記録、Core i9-12900Kでは200pt程度で有ることから約22%高いスコアが記録されています。
前世代モデルであるRyzen 5 5600XではUserBenchmark上では156ptで有ることからRyzen 5 7600Xが55%も上回るスコアになっています。
なお、マルチコア性能についてはCore i9-12900Kでは16コア24スレッドで有ることから2946ptを記録する一方で6コア12スレッドのRyzen 5 7600Xでは1478ptを記録するにとどまりますが、少ないスレッド数を利用するゲームなどにおいてはRyzen 5 7600Xでは非常に高いパフォーマンスを発揮するものと考えられます。
Userbenchmarkはどちらかと言うとIntel CPUで実行したほうがいいスコアが出ると言われている中で、Ryzen 5 7600XがCore i9-12900Kを20%以上超えるシングルコア性能を記録したのは衝撃的と言えそうです。AMDのRyzen 7000シリーズについてはRaptor Lake-Sと互角程度と言われていますが今回のシングルコア性能を見る限り、互角または若干上回る可能性さえもありそうです。
どちらにせよ、AMDでは8月ごろにRyzen 7000シリーズ各モデルの発売時期や詳細を発表すると見られていますのでこの中で詳細な性能などについては明らかになる予定です。
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