AMDが Radeon RX 9060 がまもなく登場。CUは28基に減少するエントリーモデルに
AMDは2025年6月にRadeon RX 9060 XTをミドルレンジ向けモデルとして発売していますが、今回新たに下位モデルとして投入される無印モデルの『Radeon RX 9060』について仕様に関するリーク情報が登場しました。
スペック | Radeon RX 9060 | Radeon RX 9060 |
---|---|---|
GPU | Navi 44 XL | Navi 44 XT |
Compute Unit | 28基 | 32基 |
ブーストクロック | ~3.0 GHz | ~3.13 GHz |
メモリー仕様 | 18Gbps GDDR6 | 20Gbps GDDR6 |
メモリー容量 | 8 GB | 8 / 16 GB |
メモリーバス幅 | 128-bit | 128-bit |
メモリー帯域幅 | 288 GB/s | 320 GB/s |
消費電力 | 不明 | 150 / 182 W |
Radeon RX 9060はRX 9060 XTの下位モデルであるため、GPUのコア数やメモリー仕様が若干ダウングレードされており、コア数は32基から28基に減らされています。また、メモリーは速度が20Gbpsから18Gbpsへ減少し、これに伴い帯域幅も320 GB/sから288 GB/sへ遅くなっています。
このダウングレードにより性能はRadeon RX 9060 XT 8GB版より遅くなり、競合のNVIDIA製グラフィックカードで言うとGeForce RTX 5060並みの性能になると見られています。ただ、エントリー向けとしては必用十分な性能を備えていると言えます。
優位性はないため一般販売は行われず
現時点でRX 9060は一般販売は計画されておらず、一部のBTOやSIなどにのみ供給される予定とのことです。これは現状はRX 9060 XT 8/16GB版でコンシューマー向けの販売は好調であるほか、仕様もRX 9060 XTとほぼ同じであることから、コンシューマー向けとして明確な棲み分けが困難であることが背景にあると考えられます。
ただ、今後RX 9060 XT 8/16GB版の販売台数の停滞や、RX 9060に使われている一部コアが無効化されたGPUダイの在庫量が増えてくるなどしてくると一般販売の可能性もありそうですが、直近に行われる可能性はあまり期待できないため、ミドルレンジ向けRadeonの購入を検討している場合はRX 9060の登場は待たずに素直にRadeon RX 9060 XTの購入を進めた方が良いと思います。
AMD quietly announces Radeon RX 9060 alongside new Adrenalin driver — new entry-level GPU is for 'select system integrators only' | Tom's Hardware
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