RDNA 5はCompute Unitの構造が大幅変更へ
AMDが2027年以降に発売すると言われている次世代GPUアーキテクチャーのRDNA 5は現行のRDNA 4とは異なりエントリーモデルからハイエンドモデルまでを揃えるフルラインアップになると言われており、既に4つのGPUダイが用意されていることが複数のリークで明らかにされています。そんなRDNA 5ですが、アーキテクチャーの大幅刷新によりCompute Unit (CU)の構造も大きく変更される見込みで、シェーダー数が大幅に増えることが新しいリーク情報で明らかになりました。
Compute Unitあたりのシェーダー数が2倍に
現行のRDNA 4においてはCU内に含まれるシェーダー数は64基とされており、CUを64基搭載するNavi 48 GPUは4096基のシェーダーユニットを持つ構造になっています。

しかし、中国のChiphellで活動するリーカーのzhangzhonghao氏によるとRDNA 5アーキテクチャーにおいてはCU辺りのシェーダー数が128基に変更されるとのことで、現行RDNA 4に対して2倍に増やされる事が明らかにされています。
クラス | RDNA 5 | RDNA 4 |
---|---|---|
最上位GPU | AT0 GPU CU:96基 SP*:12,288 (*SP=シェーダー数) | なし |
ハイエンドGPU | AT2 GPU CU:40基 SP*:5,120 | なし |
ミドルレンジGPU | AT3 GPU CU:24基 SP*:3,072 | Navi 48 GPU CU:64基 SP*:4,096 |
エントリーGPU | AT4 GPU CU:12基 SP*:1,536 | Navi 44 GPU CU:32基 SP*:2,048 |
現行のRDNA 4 GPUでは最上位のNavi 48でもシェーダー数は4,096コアとなっていますが、RDNA 5の最上位GPUはCUが96基に増え、さらに今回のシェーダー数の倍増により12,288コアを備えるなどハイエンドモデルへの復活に相応しいスペックになっています。
RDNA 5なのかUDNAなのか名称不明だがアーキテクチャー刷新は確実に。
ここではRDNA 5と呼んでいるAMDの次世代GPUアーキテクチャーについては過去にAMDの幹部がインタビューにてサーバー・データセンター向けアーキテクチャーであるCDNAと統合したUDNAが将来構想としてあることを明らかにしていたため、RDNA 4の次はRDNA 5ではなくUDNAになる可能性がありました。ただ、現状はRDNA 5としてリークが出ることが多いため、次世代アーキテクチャーの名称は現時点で定まっていない可能性が高いと言えます。
ただ、アーキテクチャー自体は長らく維持されてきたCU辺り64基と言うシェーダー数を捨て、128基に倍増するなど大幅な変更が予定されているほか、レイトレーシングを中心に性能がRDNA 4に対して50%以上向上すると言われています。
AMD RDNA5は完全新規のアーキテクチャーに。GPU業界にZen並の衝撃を与える事を目指す?
そのため、RDNAシリーズの延長線上に存在するアーキテクチャーではないことは確実で、過去に登場しているリークでもRDNA 5は完全新規アーキテクチャーであるほか、Zen並の衝撃を与える事を目指しているとも言われていることから今後の進展に注目が集まります。
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