AMDがRadeon RX 8000シリーズがAIBでサンプル生産開始。4モデル展開で2025年1月登場
AMDでは、次世代GPUアーキテクチャーのRDNA4を採用したデスクトップ向けグラフィックスカードであるRadeon RX 8000シリーズを、数か月以内に発売する予定です。ただし、現行のRadeon RX 7000シリーズとは異なり、同グラフィックカードはNVIDIAに対してハイエンドモデルでの真っ向勝負を回避し、よりシェアが取れるミドルレンジモデルにシフトする方針であることが、海外メディアがAMD幹部に行ったインタビューで明らかになっています。
そんなAMDのRadeon RX 8000シリーズですが、台湾のBenchlifeがAIB関係者から入手した情報によると、AIBでは上位GPUであるNavi 48 GPUを搭載するモデルとして、R24D-E8とR24D-E6の2つが計画中だそうです。また、小型なNavi 44 GPUを搭載するモデルについても、R25D-P8とR25D-P4と呼ばれる2つが計画されており、現在すでに試作品が届き始めており、各種試験が開始されているとのことです。
Benchlifeの情報では、これらの4つのモデルについて具体的な情報はありませんが、過去にNavi 48とNavi 44 GPUのメモリー構成などのリークが出ており、そこから予想すると以下の通りになると考えられそうです。
GPU | SKU名 | バス幅 | VRAM容量 |
---|---|---|---|
Navi 48 | R24D-E8 | 256-bit | 16GB |
Navi 48 | R24D-E6 | 192-bit | 12GB |
Navi 44 | R25D-P8 | 128-bit | 16GB |
Navi 44 | R25D-P4 | 128-bit | 8GB? |
Navi 48は最大256-bit、Navi 44は128-bitのバス幅を持つと言われています。そのため、Navi 48 GPUで構成される最上位モデルとみられている『R24D-E8』では、256-bitのバス幅をフル活用しVRAM容量も16GBを搭載すると見られています。しかし、その1つ下のSKUではバス幅が192-bitに削られ、VRAM容量も12GBに減らされると考えられます。ただし、これでも現行のRX 7700 XT相当であるため、GPU側のスペック次第ではかなり高い性能が期待できます。
一方で、気になるのがNavi 44です。こちらはバス幅が最大128-bitと言われています。そのため、これら2つのモデルは現行のRadeon RX 7600とRX 7600 XTのように、16GBか8GBのVRAM容量違いのモデルになる可能性がありますが、128-bitと言われると現行のRX 7600系と変わらず、1080pを超える解像度でのゲーミング性能にはあまり期待できないため、エントリーモデルとしてラインアップされることが期待されます。
なお、これらのグラフィックカードは2025年1月に開催されるCES 2025で発表する予定で開発は進められているようで、噂であった2024年末に登場する可能性はあまり高くないと言えそうです。
AMDのRadeon RX 8000シリーズは、ハイエンドモデルはラインアップせず、主にミドルレンジモデルを拡充することでシェア拡大を狙う方針を明らかにしています。
今回明らかになっている4モデルは、Navi 48が2モデル、Navi 44が2モデルの合計4モデルですが、具体的なモデルは不明です。Navi 48はRadeon RX 8700などのアッパーミドルレンジモデルになると考えられます。一方でNavi 44については、128-bitと少々物足りないスペックで、このままミドルレンジとして出すとNVIDIAのGeForce RTX 5060に対抗できるのか怪しいところです。そのため、これらがRX 8500などのエントリーモデルとしてラインアップされることを期待したいところです。
暫不推旗艦產品回應 NVIDIA,AMD RDNA 4 GPU 架構鎖定主流市場 | Benchlife
https://benchlife.info/amd-will-focus-mainstream-at-rdna-4-radeon-rx-8000/
コメント