AMD Radeon RX 6600(無印)のマイニング性能判明50Wで30MH/s

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AMDのミドルレンジモデルであるRadeon RX 6600 XTではEthereumのマイニング効率が55Wで32MH/sで高効率である事が話題となりましたが、Radeon RX 6600では更に効率が良いようです。

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10月発売予定のRadeon RX 6600のマイニング性能が判明

AMD Radeon RX 6600 Non-XT Offers 27 MH/s At Stock & Over 30 MH/s When Tuned In Ethereum Mining (wccftech.com)

Radeon RX 6600については、10月13日ごろに正式発表が行われるとVideocardzが独自のソースから入手しています。この発表日に先立ち、一部の量販店では既にRadeon RX 6600が届き始めているようで、在庫が届いた量販店からEhtereumのマイニング性能に関する情報がwccftechにタレコミされたようです。

マイニング効率はRadeon RX 6600 XTを超える模様

Radeon RX 6600 XTではマイニング効率が非常に高く、発売後にマイニング目的か、100万円分が買われていくなどしているようですが、Radeon RX 6600 XTの下位モデルであるRadeon RX 6600では更にマイニング効率が高いようです。

「100万円分のRadeon RX 6600 XTを買っていきました」(8/14)・・・複数ショップ店員談 – エルミタージュ秋葉原

wccftechが販売店から入手した情報によると、Radeon RX 6600ではデフォルト設定の状態では27.08MH/sを記録し、調整を行ったところ30MH/s程度にまで性能を向上させられたとの事です。また消費電力については調整された状態では50Wを記録しているとの事です。効率を表す1W辺りのパフォーマンスは0.60と高い値を示しています。

Radeon RX 6600 XTでは調整を施す事で55Wで32MH/s程度にまで性能を引き上げつつ、消費電力を下げる事が可能で1W辺りのパフォーマンスは0.58程度になっていますが、Radeon RX 6600ではほとんど性能を犠牲にせず、効率が上がっているようです。

GPUモデル MH/s W PPW
CMP 170HX 164 250 0.656
Radeon RX 6600 30 50 0.600
Radeon RX 6600 XT 32 55 0.582
Radeon VII 93 200 0.465
GeForce RTX 3060 Ti 58 130 0.446
GeForce RTX 3070 58 130 0.446
Radeon RX 6800 64 150 0.427
Radeon RX 5700 XT 55 130 0.423
GeForce RTX 3080 91 230 0.396
Radeon RX 5600 XT 40 110 0.364
GeForce RTX 3090 114 320 0.356

ちなにに、1W辺りのパフォーマンスが最も高いのは30万円以上すると言われているCMP 170HXで0.656ですが、Radeon RX 6600は2位に位置したポジションに居ます。

Radeon RX 6600 XTではCUが32基、コア数が2048基搭載されているのに対して、Radeon RX 6600ではCUが28基、コア数が1792基にカットされた仕様となっています。そのため、価格はRadeon RX 6600 5万円台中盤、一部のモデルでは5万円前半で価格設定がされる可能性もありコストパフォーマンスも高いモデルになるかもしれません。ちなみに、Radeon RX 6600 XTは最安値は6万円を切っていますが、ほとんどのモデルは6万円台で販売が行われていました。

 

Radeon RX 6600については、1080p程度のゲーミングをターゲットにしたグラフィックスカードになるようですが、Radeon RX 6600 XT以上にマイニング性能が高いとなると、エルミタージュ秋葉原の記事に書かれているようにゲーム目的では無くマイニング目的でまた大量に買う人が現れる可能性が高そうです。

ちなみに、Radeon RX 6600 XTについては発売が8月12日でしたが、マイニング目的で大量に買われているためか未だに在庫切れの店舗が多数です。特に最近ではGeForce系グラフィックスカードのほとんどはマイニングが制限されたLite Hash Rateモデルに切り替わったため、今後マイニングをする人はRadeon RX 6600 XTやRadeon RX 6600を狙うと見られるため、ゲーム目的でグラフィックスカードが欲しい人にとっては苦難が続きそうです。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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