AMD Radeon RX 6300が登場予定。Radeon RX 6400は一般向けにも発売へ

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AMDではエントリー向けモデルとしてRadeon RX 6500 XTを発売しましたが、更に性能と価格を抑えたRadeon RX 6400をコンシューマー向けに、そしてRadeon RX 6300を新たに発売する事を検討しているようです。

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Radeon RX 6400とRadeon RX 6300

AMD Is Rumored To Be Launching A Radeon RX 6300 Entry-Level Graphics Card For OEM Use (wccftech.com)

AMDではエントリー向けのRadeon RX 6500 XTをコンシューマー向けに発売をしましたが、その際にOEM向けとしてRadeon RX 6400も発表しました。

Radeon RX 6400はRadeon RX 6500 XTの下位バージョンに位置付けられており、GPUにはRadeon RX 6500 XTで採用されているNavi 24が搭載されていますが、Compute Unitは16基から12基、Streming Processorsは1024基から768基に減らされています。一方で性能を抑えた事で消費電力は53Wに収まっており、Radeon RX 6500 XTのように外部電源は不要となっています。

そんなRadeon RX 6400ですが、OEM向けに供給されると見られていましたが、コンシューマー向けに発売され、同時にRadeon RX 6400より下位モデルであるRadeon RX 6300を新たに準備している事が明らかになりました。

韓国の認証機関に登録されたRadeon RX 6400

Radeon RX 6400については当初はOEM向けのモデルとしてラインアップがされていましたが、AMDでは考えを改めたようでコンシューマー向けにも登場される見込みのようです。これは韓国のEMC認証であるNational Radio Research Agency(RRA)にてGIGABYTE製のRadeon RX 6400が登場された事から推察されており、韓国国内で市販されるGPUに関してはRRA認証の取得が必須となっています。

AMDがRadeon RX 6400をOEM向けから一転してコンシューマー向けに発売をする事を決定した背景にはGPU価格が依然として非常に高い水準にある事や外部電源が不要なグラフィックカードが長らく登場していない事、そしてIntelがArc Alchemistのエントリーモデルを用意している事から急遽販売を決定したと見られています。

GPU Performance API上に出現したRadeon RX 6300

OEM向け専用で発売が予定されていたRadeon RX 6400がコンシューマー向けに発売される事でRadeon RX 6000シリーズのOEM専用モデルはなくなったかに見えましたが、AMDではRX 6400より下位モデルに位置するRadeon RX 6300を準備中のようです。これはAMDが出しているGPU Performance APIの最新版で発覚したようで、最新のリリースノートにてRadeon RX 6300シリーズの名称が出現しています。

このリリースノート上ではモバイル向けGPUの話は出ていないため、Radeon RX 6300はデスクトップ向けである可能性が高いようです。

このRadeon RX 6300については仕様に関する情報などは現時点では判明していませんが、恐らくVRAMについてはGDDR6 2GBと減らされる見込みのようです。一方でCompute Unitなどに関しては既にRadeon RX 6400でも大きく減らしており、これ以上減らすとRyzen 6000シリーズのAPUや下手したらRyzen 5000GシリーズのAPUに対して性能面でアドバンテージが無くなる可能性があるためRadeon RX 6400相当のCompute Unitは搭載する可能性はあるようです。

Radeon RX 6400については外部電源が不要である事や恐らくロープロファイル規格にも対応するなど最近登場していなかったベーシックな性能しか持たないグラフィックカードであるため、発売されればそこそこ売れる気がします。一方でRadeon RX 6300については仕様は不明ながらも、Radeon RX 6400以下のCompute Unitなどに抑えると指摘の通りRyzen 6000やRyzen 5000GなどのAPUにも性能面で劣る可能性があるため、個人的にCompute Unitなどの数は削らず、VRAM容量や動作クロックを下げる事でコストダウンを行うのではと思っています。

どちらにせよ、このようにベーシックなグラフィックカードが久しぶりに登場となるのでRadoen RX 6400についてはRadeon RX 6500 XT以上に期待している人は多そうな気がします。

ちなみにRadeon RX 6500 XT、3万円を割り込んでいます・・・

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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