AMDの新BIOSでメモリ遅延をさらに解消。Ryzen 7 9800X3Dではゲーミング性能が向上を記録

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AMDの新BIOSでメモリ遅延をさらに解消。Ryzen 7 9800X3Dではゲーミング性能が向上も記録

AMDが2024年秋に発売したRyzen 9000シリーズではメモリーレイテンシーやWindows 11に対する最適化不足などが原因で特にゲーミングを中心とするパフォーマンスの低さがレビューなどで指摘され、販売面でも苦戦する結果になりました。しかし、AMDでは後に発売するRyzen 7 9800X3Dまでに最適化不足などを解消し、通常版Ryzen 9000では発売当初からアップデートを重ねたことでゲーミング性能は10%程度伸びています。そんなRyzen 9000シリーズですが、新たに発売されたRyzen 7 9800X3D含め、新しいAGESA BIOSである1.2.0.2bパッチの適用によりメモリーレイテンシーが低下に加え、ゲーミング性能が若干ながら向上することが検証で明らかになりました。

AGESA 1.2.0.2aと1.2.0.2bでゲーミング性能を検証した結果ではRyzen 7 9800X3Dが用いられ、BIOS設定の1つであるCore Tune ConfigをLegacyモードに変更して実施されています。これらの条件で計測された結果は、1.2.0.2aに対して、新しい1.2.0.2b適用により平均FPSは1~7%ほど向上し、1% Lowなど一時的なFPS低下は3~9.5%と大幅な向上を記録するなどゲーミング時の快適性が大幅に向上しています。

このパフォーマンス向上の理由に関してはメモリーレイテンシーの向上が起因していると見られており、AIDA64 Extremeを使用したベンチマークでは1.2.0.2aではメモリーレイテンシーは68ns程度でしたが、1.2.0.2bでは64nsに低減していることが明らかになっています。

今回のベンチマークはRyzen 7 9800X3Dなどすでにゲーミング性能が高いCPUで行われているため、Ryzen 7 9700XやRyzen 9 9950Xなどメモリーレイテンシーの影響を受けやすいCPUではより大きな性能向上が見られるかもしれません。

このAGESA 1.2.0.2bパッチは一部マザーボードのベータBIOSに含まれているため、試すこともできますがすでにベータBIOS段階であるため数日以内に正式版のリリースが行われる予定です。そのため、ゲーミング性能を重視するユーザーに関しては1.2.0.2bを反映したBIOSが登場した際にはアップデートを行うことが推奨されます。

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