AMDとIntelも 12V-2×6 への対応を検討中。Radeon RX 8000 や Arc Battlemageで採用される可能性
グラフィックスカードの電源供給を行うコネクターとしては、8ピンや6ピンの電源コネクターが主流ですが、NVIDIAが2022年に発売したGeForce RTX 4000シリーズでは、電力供給量を最大600Wまで増やした12VHPWRを投入しました。しかし、コネクターのロバスト性が十分に確保されていなかったことから、RTX 4090を中心に焼損といった問題が発生しました。その後、12VHPWRをベースに信頼性を高めた12V-2×6コネクターが新たに登場し、RTX 4000シリーズに引き続き採用されています。
この12V-2×6コネクターについて、ハンガリーのProhardverが入手した情報によると、IntelおよびAMD製のグラフィックスカードを製造するAIBなどが12V-2×6電源コネクターを搭載したグラフィックスカードのテストを行っているとのことで、これらの2社もNVIDIAと同様に12V-2×6コネクターを採用する可能性があるとのことです。
12V-2×6のメリットは、ケーブル1本で最大600Wの電力供給が可能であり、コネクターサイズも縮小されているため、グラフィックスカードを設計する際にレイアウトの自由度が増すことです。そのため、基板サイズが小さく、レイアウトに制約があり、消費電力が大きいグラフィックスカードが多いNVIDIAでは、積極的に採用されています。
ただし、AMDが2025年に投入予定のRadeon RX 8000シリーズは、ミドルレンジ向けが中心にラインアップされると言われているため、600Wもの消費電力は不要であり、基板サイズもNVIDIAほど窮屈なレイアウトにはならないと見られています。また、IntelのArc Battlemageも同様の状況にあるため、12V-2×6コネクターを採用するために基板レイアウトを変更したり、追加で8ピンから12V-2×6へ変換するコネクターを同梱するコストなどを考慮すると、積極的に採用されるとは考えにくいです。仮に採用されても、Radeon RX 8000およびArc Battlemageの最上位モデルにのみ採用され、その他のメインストリームモデルでは8ピンまたは6ピンを中心に採用されるものと考えられそうです。
Régi és új tápcsatlakozóval is teszteli az Intel és az AMD az új VGA-generációt | Prohardver!
https://prohardver.hu/hir/intel_amd_regi_uj_tapcsatlakozo_tesztel.html
コメント
コメント一覧 (1件)
RDNA4というかNavi48の消費電力はせいぜい200w前半くらいとされているので採用する必要性は低いでしょう
むしろこれはその後に来る公式がコメントで触れたフラグシップのチップレットGPU=RDNA5での採用を見込んでの事だと思います
リーカーの@All_The_Watts氏によればRDNA5世代で最上位となるNavi50では144WGP(288CU)以上という、とてつもないコア数のものが計画されているらしいので