AMDが2026年までに投入する製品情報がリーク。Strix Haloは合計4モデル登場
AMDは2025年から2026年にかけてノートPC向けに新製品を多数用意していますが、リーカーの金猪升级包氏が同年に登場する新製品について多数の情報をリークし、その一部スペックも公開しました。
AMDでは2025年から2026年にかけて、メインストリーム向け製品からハイエンド製品まで幅広くラインアップを拡大する見込みです。新モデルとリフレッシュモデルを合わせてAPUは合計6製品ほど登場し、期待されているStrix Haloは幅広いラインアップをカバーするために4モデル構成になることや、内蔵グラフィックスのブランド名が変更されることが新たに明らかになりました。
メインストリーム・ノートPC向けAPU
薄型ノートPC向けおよびメインストリーム向け製品では、2025年にRyzen AI 300シリーズの新モデル「Krakan Point」が投入される予定です。CPUはZen 5を4コア、Zen 5cを4コアとした8コア構成で、内蔵GPUもRDNA3.5ベースのCompute Unitを8コア搭載する構成になります。Ryzen AI 300シリーズには既にStrix PointであるRyzen AI 9シリーズが2024年7月に発売されていますが、このモデルはハイエンド向けであり、メインストリーム向けラインアップを拡大する目的でKrakan Pointが投入されると考えられています。
コストパフォーマンスを重視する製品向けには、Hawk Pointのリネーム版であるRyzen 200シリーズを2025年に新たに投入する予定です。このモデルはリネーム版であるため、コア構成などはRyzen 8040シリーズと全く同じで、性能もわずかに動作クロックを上げただけと見られています。
廉価モデルにはRembrandt RefreshであるRyzen 7035シリーズが引き続き投入される見込みです。
2026年に関しては、少なくともStrix PointとKrakan Pointのリフレッシュモデルが投入される見込みですが、詳細スペックについては明らかにされていません。
ハイエンド・ノートPC向けAPUとCPU
ハイエンド向けAPUまたはCPUは合計2モデルが2025年に投入される見込みです。CPUに関しては、2023年に登場したデスクトップ向けZen 4 Ryzen 7000シリーズをベースにしたDragon Rangeが、2025年から2026年まで廉価モデルとして引き続き販売される予定です。
一方で、2025年にはZen 5 Ryzen 9000シリーズをベースにしたFire Rangeが新たに投入される計画です。
APUに関しては、長らく登場が期待されていたStrix Haloが2025年に登場する予定です。スペックは過去にリークされた情報通り、16コアのZen 5 CPUを搭載し、RDNA3.5ベースのCompute Unitを最大40コア、そしてLPDDR5x-8000を256-bitのバス幅で搭載する計画です。新たに製品名に関する情報も登場しています。
Strix Haloの内蔵GPUはRadeon 8060Sや8050Sと命名。NVIDIAに被せるため?
Strix Haloについては、合計4モデル体制になることが明らかになりました。過去のリークでは合計3モデルとされていましたが、今回新たに下位モデルとして「Ryzen AI Max 380」が投入されることが判明しました。CPUは6コア、GPUは16コアになる見込みです。このスペックは特にGPUコア数がStrix Pointと同じですが、Strix Haloではメモリー周りが256-bitのバス幅になっているため、性能面ではこちらの方が上になります。
AMDではAPUに内蔵されるGPUについて、従来のRadeon 780Mなど3桁表記から変更する見込みです。これはNVIDIA製グラフィックカードに対して消費者にアドバンテージがあることを明確にするためとされています。
新しいモデル名は、40コア搭載の最上位モデルを「Radeon 8060S」、32コア搭載モデルを「Radeon 8050S」と命名する見込みです。NVIDIAが同時期に投入するGeForce RTX 5000シリーズにモデル名を似せる一方で、数字をより大きくすることで性能の優位性をアピールする狙いがあります。
AMDは最近、ライバル製品にモデル名を似せつつも数字を無用に大きく見せるブランディングを多用しています。例えば、IntelがCore Ultra 200シリーズを投入した際には、土壇場でStrix PointをRyzen AI 300シリーズに変更したり、マザーボードも順当に行けば700シリーズだったものをIntelが同時期に発売するモデルが800シリーズであるため、700シリーズを飛ばし800シリーズと命名して発売するなどの戦略を取っています。そのため、今回のRadeon 8060Sや8050Sも同様の戦略に基づいたブランディングと見られています。
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