AMDでは2023年1月開催のCESにてノートPC向けのZen 4搭載CPUを発表すると見られていますが、今回このなかでハイエンドノートPC向けCPUとなるRyzen 9 7845HXのAoTSベンチマークに出現しました。
デスクトップ向けRyzen 7000をノートPC向けに転用したRyzen 9 7845HX
AMDでは2023年1月開催のCESにてノートPC向けにZen 4を搭載したCPUを発表すると見られていますが、今回デスクトップ向けのRyzen 7000シリーズをほぼそのままゲーミングノートPCなどハイエンドノートPC向けに転用したRyzen 9 7845HXがAshes of Singularity(AoTS)ベンチマーク上に出現しました。
Ryzen 9 7845HXと言うと聞きなれない名前ですが、AMDでは2023年に発売するノートPC向けCPUからRyzen CPUの型番を新しい形に見直すと発表しています。
従来の型番より複雑にはなっていますが、以下の記事で新しいRyzenの型番を解説していますので気になる方は見て行ってください。
AMD Ryzen CPUの型番の読み方を解説。世代やCPU性能の判別方法など
12コアのノートPC向けCPUのRyzen 9 7845HX。Raptor Lake-HXに対抗へ
今回ベンチマーク上に出現したCPUはRyzen 9 7845HX with Radeon Graphicsと言う名称で登録が行われており、Physical CoresとLogical Cores共に24コアと表示がありますが、実際には12コア24スレッドのCPUになっていると見られています。(Ryzen 9 7900XにおいてもPhysical CoresとLogical Cores共に24コアと表示が出ていたようです)
Ryzen 9 7845HXについてはDragon Rangeと言うコードネームが付けられているノートPC向けCPUシリーズとなっています。このDragon Rangeはデスクトップ向けに発売済みのRyzen 7000シリーズがベースとなるため、CPUコア数は最大16コアまで搭載されると見られていますが、内蔵グラフィックスの同じものを使っているため、RDNA 2のCompute Unitを2基搭載と非力になると見られています。
Dragon RangeはIntelが同時期に発売を予定しているRaptor Lake-HXに対抗する目的で準備が進められているため、TDPに関しては55W帯になると見られています。
AMDのRyzen 7000シリーズではTDPを下げても高いパフォーマンスを維持する事が出来ているため、デスクトップ向けを55Wに設定しても最大16コア搭載のモデルであれば8P-16E構成のRaptor Lake-HX最上位モデルにも十分対抗できる性能を持てると考えられます。
ただ、バッテリーの持続時間などE-Coreを搭載しているRaptor Lake-HXの方が理屈上は有利なのですが、パフォーマンスそして電力効率(バッテリー持続時間)で両者どれだけ差があるのか注目です。
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