AMDがRyzen 9000X3D を使えば一部ゲームで1000fps到達も可能とアピール。ただし実用性は不明
AMDのRyzen 9000X3Dシリーズはゲーミングにおいて非常に高い性能を発揮するCPUで、特にRyzen 7 9800X3DはゲーミングPC向けで非常に高い人気を誇っています。そんなRyzen 9000X3Dシリーズを製造、販売するAMDですが、同社によると、一部のeSports向けタイトルにおいて同CPUを使えば1000fpsも達成可能であることが明らかにされました。
6つのタイトルで1000fpsを達成

AMDが公開したマーケティング資料によると、この1000fpsという目標は、単一のタイトルだけでなく、6つもの人気eSportsゲームで達成されたとのことです。
- Counter-Strike 2 (CS2)
- Valorant
- League of Legends
- PUBG
- Naraka: Bladepoint
AMDによると、この1000fpsを超えるのはデスクトップ向けRyzen 7 9800X3DやRyzen 9 9950X3Dに加え、ノートPC向けのRyzen 9 9955HX3Dでも達成可能とのことです。
ただし、この1000fpsを実現するにはCPU以外にも特定のハードウェアや設定などの条件が必要になっています。具体的にはグラフィックカードにはGeForce RTX 5080やRTX 5090Dといった最上級クラスのグラフィックカードが必要になるほか、メモリはDDR5-6000 CL30、解像度を1080pに設定。さらに、Windows 11の設定ではVBS(仮想化ベースのセキュリティ)やSAM(スマートアクセスメモリ)を無効化が必要になるとのことです。
1000fps自体、実用性があまりない。対応モニターも未登場
ゲームにおいて1000fpsと言う数字は数字をアピールするには非常に魅力的な数字になっていますが、実際にユーザーが使う上での実用性はあまりないです。と言うのも、1000fpsに対応するゲーミングモニターは存在しておらず、2025年時点では750Hzのゲーミングディスプレイが限界になっています。また、仮に1000Hzのモニターが登場したとしても一部のプロレベルのeSports選手以外の人にとってはオーバースペックとも言えるフレームレートと言えるため、ほとんどの人にとってこの1000fpsの実用性は皆無と言ってもいいかもしれません。
ただ、1000fps達成はマーケティング的な意味としてインパクトはあるほか、Ryzen 9000X3Dシリーズがゲーミング性能においては非常に高いパフォーマンスを発揮できることは間違いないと言えそうです。
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