AMDの未発売GPUであるRadeon RX 6900 XTXを水冷化したモデルがウェイボーに出現しました。このモデルはRadeon RX 6900 XTにAIO水冷を搭載したリファレンスモデルとなっていますが、何らかの理由により発売はされなかったモデルとなっています。
Radeon RX 6900 XTX + AIO水冷搭載リファレンスモデル
現在発売されているRadeon RX 6900 XTでは3連ファンを搭載した空冷モデルがリファレンスモデルとして登場していますが、AMDではその更に上位モデルとしてAIO水冷を採用したモデルを計画していたようです。モデル名としてはRadeon RX 6900 XTXと呼ばれ、BigNavi 21 XTX GPUを採用する予定でした。
この水冷化したRadeon RX 6900 XTXはデザイン面では発売しているRadeon RX 6900 XTと似たデザインテーマとなっており、真ん中にロケット団のような『R』がデカデカと書かれており、サイドプロファイルはアルミフィンの代わりに水冷ヘッドと水冷用のパイプが見えるようなデザインとなっています。また、ラジエーターには120mmのものを採用し、Radeonの文字が光り輝く仕様となっていたようです。
このRadeon RX 6900 XTX 水冷リファレンスモデルはお蔵入りとなったようですが、その理由は何個か考えられます。
一つは、ラジエーターが120mmとなっており、冷却能力不足だった可能性です。例えばASUS ROG STRIX RX 6900 XT LCやSapphire Radeon RX 6900 XT Toxicでは240mmまたは360mmのラジエーターを搭載しており、120mmラジエーターでは力不足だった可能性があります。
もう一つの理由が選別したチップ確保の難しさです。Radeon RX 6900 XTに採用されるNavi 21はダイサイズが大きく、一つのウェハーから取れるダイの数は少なくなります。そんな中で、TSMCのキャパシティーが不足しているなかでより性能が良いダイを選別していては出荷に値するロット数を確保できなかった可能性があります。
どちらにせよ、この幻のRadeon RX 6900 XTXは日の目を見る事は無いようです。
120mm AIO水冷でRadeon RX 6900 XTを冷やせるとはとてもじゃないですけど思えないのですが、何か画期的な技術でも搭載していたのですかね・・・ ただ、水冷のリファレンスモデルは正直、見て見たかったですが残念ながらこの製品はお蔵入りですので、登場を期待する事は出来ません。
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