AI PCのシェアはメーカーのゴリ押しにより2026年には25%に伸長。消費者からの支持は薄いがAI対応により販売価格は高騰へ

本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
  • URLをコピーしました!
目次

AI PCのシェアはメーカーのゴリ押しにより2026年には25%に伸長。消費者からの支持は薄いがAI対応により販売価格は高騰へ

2024年下半期以降に、IntelやAMD、Qualcommから投入されているノートPC向けチップセットの新モデルは、ほぼすべてにおいて45 TOPs以上のAI処理性能を持つNeural Processing Unit (NPU)を搭載し、MicrosoftがWindows 11 24H2向けに投入するAIアシスタント機能であるCopilot+に対応しています。このCopilot+に対応するなど高性能なNPUを搭載するPCのことを俗に『AI PC』と呼ばれていますが、このAI PCについて市場調査会社のIDCが2024年現在のシェアと今後の動向について予測を発表しました。

IDCによると、2024年時点ではNPUを搭載するPC (デスクトップ+ノートPC)は出荷台数の内、約20%に迫りますが、この中でAI PCと名乗れる40 TOPs以上のNPUを持つPCのシェアは5%にも満たない状態です。しかし、2025年になると10%、2026年になると30%を超え、最終的に2028年には60%のPCがAI PCとして出荷される見通しであることを明らかにしています。ただ、AI PCの伸長の背景には、消費者が価値を感じて導入が増えているよりは、各社がAI PCを中心に製品をラインアップする中で買い替えサイクルが到来することで伸びる見込みで、決してAI PCが消費者の間で支持されているというわけではないようです。

実際に、法人などは将来的にAI対応が必要になることを見越した先行投資としてAI PCを選択する傾向があるとのことですが、現時点では使用用途を見いだせていないとのことです。

また、個人においてはそもそもNPUの必要性を理解していないほか、こちらも具体的な使用用途が見いだせないなど、AI PCに対して付加価値を感じているユーザーは少ないようです。ただ、消費者が価値を感じるか、感じないかに関わらず上述の通り各社メーカーではAI PCを中心にラインアップしており、このAI PCの多くは多くのメモリ、ストレージ、高性能なプロセッサを必要とするため、今後数年間にわたって、AI PC対応化に伴いデスクトップやノートPCの平均販売価格の上昇、つまり消費者はより高価なノートPCの購入を迫られるという予測がされています。

ソース

PC Refresh Cycle and Tablets in Emerging Markets Expected to Spur Demand in Coming Quarters, According to IDC | IDC

https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS52611024&s=31

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
プロフィールはこちら

コメント

コメントする

目次