AI用にGPUクラスターを借りられるサービス『gpulist.ai』が登場。Hopper H100などもレンタル可能
ソース:gpulist.ai
ここ最近、GPUについては生成AI用途での需要が急速に増えている事や、高性能化に伴い本体価格が大きく高騰していることから小規模な企業や個人用途ではなかなか手が出しにくい存在になっています。
そんな現状に目を付けたのが元GitHubのCEOのNat Friedman氏とスーパーコンピューターのAndromeda Clusterを運営するDaniel GrossによってGPUクラスターを時間単位でレンタルできる『gpulist.ai』が登場しました。
このサービスは海外の総合マッチングサイトであるCraiglist*のGPU演算性能をレンタルする様なもので、超高性能なGPUを搭載したサーバーを持っている人がgpulist.aiに登録し、それらを求めるユーザーが時間単位でレンタルするというサービスになっています。
*Craiglistは日本で言うところのジモティーとココナラなどを組み合わせた様なサービスです。
この様なサービスに登録されるGPUは比較的古く、最新鋭のものはあまり掲載されないと思いそうですが、既にこのgpulist.aiにはAmpere A100やHopper H100と言ったGPUのレンタル可能なプロバイダーが既に13ユーザーほどリストアップされているとのことです。
また、演算性能のレンタル形態は時間単位では最低レンタル期間が1週間と長めのものから、短いものでは1時間など、GPUの枚数は最低1枚から4枚など柔軟性が非常に高いようです。ただ、一部のレンタルは大規模な法人をターゲットにしたものもあり、最低12週間からでGPUの使用枚数も256枚からとなっているものもあるようです。
なお、価格設定はGPU辺り1時間につき$2~$3.5と少々高めですが、Hopper H100が1枚辺り$40,000であることや、新モデルの登場やデータセンターの構築とメンテナンスなどの費用を考えるとコストパフォーマンスが悪い訳では無く、小規模な開発者や個人用途で使うのであれば十分と言えます。
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