ゲーミングPCのメモリ容量は32GBが普通に?
Steamは同社のアプリを使用しているハードウェア構成などを調査した月次結果をSteamハードウェア調査として公開していますが、この2025年8月までに集計された最新データにてゲーミングPCにおいて搭載メモリが長らく主流だった16GBが減少する一方で、32GBの容量を持つPCのシェアが拡大していることが明らかになりました。
ゲームに求められるスペック向上やDDR5価格の下落が要因?
月 | 16GB RAM (%) | 32GB RAM (%) |
2025年3月 | 43.12% | 32.85% |
2025年4月 | 43.08% | 33.47% |
2025年5月 | 42.97% | 33.75% |
2025年6月 | 43.05% | 34.37% |
2025年7月 | 41.92% | 34.98% |
2025年8月 | 41.67% | 35.42% |
調査によると16GBのメモリ容量を持つハードウェア構成は2025年3月時点では43.12%ほどあったシェアが、8月には41.67%と2.5%ほどの下落が見られています。一方で、32GBのメモリを持つハードウェアは32.85%から35.42%と約3.5%増えるなど着実にシェアを伸ばしています。
この変化の背景には最新のゲームではマップサイズが大きいオープンワールド系のゲームが主流になりつつあるほか、グラフィックス品質も大幅向上していることが挙げられるほか、DDR5では大容量メモリを中心に価格下落が顕著になっており、容量を増やすアップグレードが容易になっています、また、新規で購入されるゲーミングPCなどでは32GBのメモリが標準構成として採用されてきていることなどが32GBメモリ構成が増えている要因と見られています。
Windows 11への乗り換えでさらに加速? 年内には32GBが主流となる可能性も
Steamハードウェアの調査によると使われているOSの内、35%が2025年10月にサポート終了が計画されているWindows 10ユーザーであるため、今後多くのユーザーがPC本体の買い替えやアップグレードを行うユーザーが増えると考えられています。そんな中で上述のように販売されている多くのPCがメモリ32GBを基本構成にしていることや、DDR5価格下落も相まって32GBのメモリを持つPCのシェアは増える可能性がかなり高いと考えられ、2025年内には16GB構成を抜き、主流派として躍り出る可能性がかなり高いと言えそうです。
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