27インチの4K OLEDゲーミングモニターが各社からまもなく登場
OLED搭載で4K 120Hz以上のリフレッシュレートを持つゲーミングモニターについては32インチ以上のサイズが主流でこれより小さいサイズのゲーミングモニターは現在、市場には存在していません。そのため、机や部屋のサイズ、レイアウト的に27インチサイズのゲーミングモニターを購入する際には必然的に液晶しか選択肢がありませんでしたが、間もなくASUS、MSI、サムスンから27インチサイズの4K 120Hz以上のリフレッシュレートに対応するゲーミングモニターが登場するようです。
ASUS ROG Swift OLED PG27UCDM
ASUS「ROG Swift OLED PG27UCDM」は世界初の4K x QD-OLEDパネルを採用する27インチサイズのゲーミングモニターと謳われており、リフレッシュレートは最大240Hzで動作し、応答速度も0.03msと32インチサイズのOLEDゲーミングモニターとほぼ同じスペックを備えた27インチサイズのOLEDゲーミングモニターになっています。
入力インターフェースとしてはDP 2.1 UHBR 20に対応することでDSRなしに4K240Hz映像の入力を可能にするほか、HDMI 2.1に対応し、G-Syncにも対応しています。
MSI MPG 272URX QD-OLED
MSIもASUSと同様に4K 240HzのQD-OLEDパネルを採用する「MPG 272URX QD-OLED」を発表しました。スペックは27インチサイズの4K (3840 x 2160)でリフレッシュレートは最大240 Hzで応答速度は0.03msと、PG27UCDMとほぼ同等で同じディスプレイユニットを採用していると考えられます。その他機能としてはFreeSync PremiumやHDRへの対応も明示され、OLED Care 2.0による焼き付き対策やQuantum Dot層を使った高輝度化など、ハイエンドディスプレイにふさわしい機能を備えています。
映像入力には最新のDisplayPort 2.1 UHBR 20が採用され、最大80Gbpsの転送速度を活かして高解像度かつ高フレームレートを実現します。
Samsung Odyssey OLED G8(G81SF)
サムスンからはOdyssey OLED G8 (G81SF)が4K 240Hz対応の27インチOLEDモニターとして登場しています。このモニターもASUSやMSIと基本的な仕様は同じであり、同社は「自社製QD-OLEDを使用」と記載していることから、ASUSやMSI製のQD-OLEDも中身はサムスン製を採用しているようです。
そのほかの仕様としてはG-SyncやFreeSync Premium Proに対応するほか、VESA DisplayHDR True Black 400認証に対応しています。なお、入力インターフェースに関してはまだ明らかにされていませんが、HDMI 2.1とDisplayPort 2.2 UHBR20に対応すると見られています。
これらのゲーミングモニターについて現時点で価格などは明らかにされていませんが、各社共にハイエンドモデルとしてラインアップされていることから32インチのOLED搭載ゲーミングモニターと価格が大きく変わらないと考えられます。そのため、価格としては15万円から20万円ぐらいが相場になると考えられ、決して安いモデルではないと言えます。ただ、OLED搭載ゲーミングモニターとして待望の27インチモデルでもあるため、OLED搭載ゲーミングモニター普及に向けた一歩とも言える製品と言えそうです。
コメント