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GeForce RTX 2060 12GB版は実売300ドルで販売へ。RTX 3050は中止に

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2022年1月頃に発売が予定されているGeForce RTX 2060の12GB版モデルですが、Moore's Law is DeadによるとRadeon RX 6600に対抗するために価格帯が300ドル近辺に据え置かれるとのリーク情報が出現しました。

目次

GeForce RTX 2060 12GB版の価格情報が出現

NVIDIA GeForce RTX 2060 12 GB Rumored To Be Priced Close To $300 US, Will Tackle Entry-Level AMD RDNA 2 GPUs (wccftech.com)

GeForce RTX 2060 12GB版については、9月中旬ごろにリークが出現しているモデルとなります。この12GB版はRTX 2060のアップデート版に位置付けられたモデルとされており、内部呼称はPG161モデルと呼ばれているようです。ただ、アップデート内容はVRAMの増量のみに留められているようで、GPUコアなどの仕様は現在発売されているGeForce RTX 2060と全く同じTU106 GPUを搭載しており、動作クロックやCUDAコア数が強化される変更などは一切されない見込みとなっています。そんなRTX 2060 12GB版ですが、Moore's Law is Deadから価格に関するリーク情報が出現しました。

Radeon RX 6600に対抗する300ドル台で発売か。サプライチェーン多角化も目的

GeForce RTX 2060の12GB版については、AMDのRadeon RX 6600 XTや無印モデルに対する対抗モデルとして投入されるようで、1080p環境でのゲーミング環境を構築したいユーザーをターゲットにしたエントリー向けモデルとなるようです。そのため、価格についてはRadeon RX 6600(無印)の実売価格より下の価格帯で発売する事を考えており、実売価格は300ドル台で登場するのではないかとMoore's Law is Deadでは語られています。

エントリー向けモデルについては、2022年初旬から競争が激しくなるセグメントとなります。最も競争力が高いRadeon RX 6600シリーズでは7nmプロセスを採用するため、RTX 2060より消費電力が低くパフォーマンスも15%程度高いモデルとなります。また、IntelからArc Alchemistの投入も予測されます。そのため、NVIDIAとしては、Radeon RX 6600より実売価格を安くし、なおかつVRAM容量を上積みする事で競争力を維持しようと考えているようです。

また、競争力の他にサプライチェーンの多角化も目的のようです。現在、主流モデルであるRTX 3000シリーズのGPUを製造しているのはサムスン電子となっていますが、NVIDIAとしてはRTX 2060を再投入する事でエントリー向けモデルはTSMCで製造される事となります。このように、一社からの供給に偏らないようにする意図もあるとの事です。

RTX 3050 Tiは出現せず。理由はパフォーマンス

GeForce RTX 2060 12GB版がエントリー向けモデルとなる事で気になるのがRTX 3050 Tiの行方です。このRTX 3050 Tiについてですが、Moore's Law is Deadがソースから入手した情報によるとパフォーマンス上のメリットが無いため、デスクトップ向けにはRTX 3050 TiやRTX 3050は投入されないとの事です。

パフォーマンス面で、RTX 3050 Tiを搭載したラップトップでのベンチマークではTDPが80-95W帯の製品のほとんどはRTX 2060(TDP 90W)を搭載したラップトップと同等または若干下回るスコアを記録しています。

Nvidia GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU Review | TechSpot

そのため、デスクトップ向けにRTX 3050 TiのTDPを120W程度に引き上げたとしてもRTX 2060を大きく超えられるパフォーマンスは出せないとの事です。そのため、NVIDIAとしてはわざわざコストの高い8nm採用のRTX 3050またはRTX 3050 Tiをエントリー向けに投入するのではなく、より低コストな12nmプロセスを採用したRTX 2060に12GBのVRAMを追加したモデルを再投入するようです。

GeForce RTX 2060では現行の6GB版モデルでも1080p解像度程度であればRTX 3060に対してあまり大きな差は無いようですので、VRAMを12GBに増やせばこの差は更に小さくなると思います。ただ、実売価格が300ドルとなると日本円ですと4万円台後半で売り出される可能性が高いので、もしそうであれば5万円前半でRadeon RX 6600(無印)が販売されるようであれば、素直に世代が新しいRadeon RX 6600を買った方が幸せになれそうな気がします。特に消費電力は132Wと低く、パフォーマンスはRTX 2060は軽く超えます。

個人的に、RTX 2060のVRAMを12GBに増やしたのは、販売する上で少しでもRadeon RX 6600を上回っているように見せかけるためのように見えるのは気のせいですかね。特にVRAM容量ってどのメーカーのGPUを見ても箱に大きく書かれるのでRadeon RX 6600が8GBと書かれている隣にRTX 2060が12GBと書かれていてかつ、値段が少し安ければRTX 2060を手に取ってしまう人は一定数居そうです。

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、加えて経済やマーケティングなどの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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