Intel Arc Alchemistは4月以降発売に延期。エントリーモデルは低価格になる模様

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IntelではCES2022などでディスクリートGPUであるArc Alchemistを2022年Q1(3月)までにリリースする事を強調していましたが、Moore’s Law is Deadが入手した情報によるとエントリーモデルでも4月、ハイエンドモデルは6月以降に延期される可能性が高いとの事です。ただ、エントリーモデルなどは低価格になるようです。

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Intel初のディスクリートGPU、Arc Alchemistの登場が延期

Intel ArcAlchemist Graphics Lineup Most Likely Pushed Back To A Q2 2022 Launch (wccftech.com)

IntelではNVIDIAやAMDに対抗するために、Arc Alchemistと呼ばれるディスクリートグラフィックスカードの開発を進めている事を発表しており、2022年Q1までに登場する事を強調していたり、年に100万台以上生産すると発言するなど強気な姿勢が見られていますが、Moore’s Law is DeadがAIB関係者などから得た情報によると、Intelの発表した通り2022年Q1(3月末)までの登場は困難で、多くのモデルは4月以降、遅いモデルは6月以降になってしまうなど最新情報がまとめられています。

Intel ARC Release Date Leak: Is DG2 an RX 6750 XT, or RDNA 3 competitor? (+ RTX 3090 Ti Update) – YouTube

Intelはドライバーを完璧にしたい模様。発売は4月以降に延期へ

Moore’s Law is Deadが複数のソースからAlchemistに関する情報を入手しているとのことです。

多くのソースが言うには、IntelのArc Alchemistではハードウェア部分はほとんど完成しているとのことです。ただし、IntelとしてはGPUとしてドライバーの出来については最新の注意を払っているようです。なぜなら新参者のIntelに対して多くのレビューアーが突っ込む点と言うと性能よりドライバーに焦点が当てられると読んでおり、NVIDIAやAMDなどに対抗するにはこのドライバーを完璧にする必要があると考えているようです。そのため、ドライバーが完熟されない限り発売はしない方針のようです。

ただ、大まかな発売予定時期については明らかになり始めているようで、デスクトップ向けのエントリーモデルに関しては5月に登場、NVIDIA GeForce RTX 3070などに対抗するハイエンドモデルに関しては6月以降になるとのことです。また、AIBなどに対するサンプル品などは3月から4月頃に供給が行われる予定になっているとの事です。

一方で、モバイル向け製品に関してはエントリーモデルは4月から5月に供給が開始されるようです。

発表は4月のPAX Eastを予定。エントリーモデルはかなり挑戦的な価格に。

発売に関しては4月以降となっていますが、発表自体は4月を予定しているとの事で、ボストンで4月下旬に開催されるゲーム見本市のPAX Eastにて、IntelはArc Alchemistの大々的な発表を計画しているとの事です。このタイミングでラップトップ向けの供給が開始され、もしかしたらエントリーモデルのデスクトップ向けGPUもペーパーローンチと言う形で行われる可能性もあるかもしれないとの事です。

そして、肝心な価格ですがハイエンドモデルについては不明なものの、エントリーモデルに関してはNVIDIAの販売価格が如何に暴利かが明確になるような価格での発売を予定しているとの事です。Arc AlchemistのエントリーモデルはNVIDIA GeForce GTX 1650 Superまたは1660並みを予定しており、同じレベルのGPUにはAMD Radeon RX 6500 XTが存在しています。Intelとしては、この性能レンジの商品では圧倒的なシェアを得たい考えでかなり挑戦的な価格での販売を考えているようです。

Arc Alchemistに関しては製造上の不具合に関する話は聞かれない一方で、ドライバーに関する話は21年末から22年初めにかけてリークが出ていましたが、レビューなどでドライバーが突っ込まれる可能性が高いから完成度を高めているというのは正しい動きのような気がします。一般消費者からしても、IntelのGPUをNVIDIAやAMDと並べられた際に性能は全く同じですと言われてもArc AlchemistがIntel初のディスクリートGPUと言われるとドライバー関連の不具合がありそうと考えてしまうため、この懸念点を可能な限り払拭する事は重要と言えます。

発売については4月から6月と言うタイミングとの事ですが、ここまで遅れるとNVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズやAMD Radeon RX 7000シリーズの存在が気になり始める時期ですので、Intelとしては価格面でアドバンテージを付けないと買い控えしている人に対してアピールが出来ません。Intelもこのことは十分理解していると考えられ、NVIDIAやAMDに比べると挑戦的な販売価格が設定されるものと考えられます。

 

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (3件)

  • AMDみたいにドライバーにケチが付くと買い控えにもつながるし、まぁしゃーないか…
    その分溜まった在庫で上手い具合に低価格での供給が保てるかどうかが見所ですね。

  • インテルさん、3070相当が8万、3060相当が6万、3050相当が3万でどうですかね?

  • とにかく安くしてくれ!インテルだけが頼りだ!

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