Intelの中でオーバークロック非対応となるCore i5-12400などをオーバークロックする方法が発見されましたが、海外のYoutuberがエントリーモデルとなるCore i3-12100やCeleron G6900のオーバークロックを行い、ミドルレンジCPUに迫る性能を叩き出しています。
IntelのエントリーモデルであるCore i3とCeleronをオーバークロック
Intelから発売されたエントリーモデルであるCore i3-12100やCeleron G6900は前者が1.9万円、後者が7200円と非常に安価な価格で販売されているCPUとなります。
Core i3-12100はP-Coreを4コア搭載しており、8スレッドで動作します。ベースクロックは3.3 GHz、ブースト時は最大4.3 GHzで動作し5MBのL2キャッシュ、12MBのL3キャッシュを搭載するモデルとなっています。また、TDPはベースは60Wで最大値は89Wとなっています。
Celeron G6900はP-Coreを2コアでハイパースレッドは無効化されているため、スレッド数は2になっています。動作クロックは3.4 GHzとなっており、ブースト機能は搭載されておらず2.5MBのL2キャッシュ、4MBのL3キャッシュを搭載しています。消費電力はTDP46Wとなっており非常に低くなっています。
Intel Core i5-12400等をオーバークロックする方法見つかる。性能は33%増し
今回、この2つのCPUに関して以前Z690マザーボードのベースクロックを調整してオーバークロックに非対応であるCore i5-12400などをオーバークロックしたDer8auer氏が追加で検証しており、エントリーモデルでも非常に高いポテンシャルを秘めている事が明らかになっています。
Core i3-12100は最大5.4GHzまでオーバークロック。性能はCore i5-11600Kに迫る
Core i3-12100については、ベースクロックは3.3 GHz、ブースト時は最大4.3 GHzしますが、Der8auer氏は最大5.4GHzにまでオーバークロックをする事が可能だったとの事。設定としてはCPU Base Clockは131となっており、1.447Vになっています。
スコアについてはCinebench R20では4283ptを記録しています。Core i3-12100のデフォルトでは3204ptだった事から34%のスコア向上を記録しています。
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なお、他のCPUと比べるとオーバークロック状態はCore i5-11600Kの4320ptに近いスコアとなっており、8コア16スレッドのRyzen 7 2700Xや6コア12スレッドのCore i5-11400、Core i7-8700Kを超えるスコアとなっています。
Celeron G6900は5.34GHzまでオーバークロック。Core i5-6600を6%上回る
Celeron G6900についてはデフォルト状態では最大動作クロックは3.4GHzでCinebench R20のスコアは1242ptとなっています。Der8auer氏はこのCPUを最大5.34GHzにまでオーバークロックしています。
オーバークロック状態でのスコアは1496ptを記録しており、定格時に比べて20%のスコア向上を記録しています。
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他のCPUとの比較では5%以内の性能差に留まっているCPUはHaswell世代の4コアCPUであるCore i5-4670KやCoffee Lake世代のCore i3-8100で、Skylake世代となるCore i5-6600についてはオーバークロック状態のCeleron G6900に6%ほど劣る結果を記録しています。
Intel Core i9-12900HKがApple M1 Maxを超える性能に。消費電力は最大3倍
Core i3-12100やCeleron G6900については、Alder Lake-S世代から定格時でもそこそこ使えるCPUになっていますが、オーバークロックを行うとミドルレンジモデルとも渡り合えるぐらいの性能を記録しているのは驚異的と言えます。正直、Celeronがオーバークロックをしているとはいえ、今でもそこそこ使えるCore i5-6600を超えてしまうのは驚きでしか無いです。
今回、Der8auer氏の検証では時間の関係上、Cinebench R20のベンチマークのみとデータは限られていますが、ゲーミング時のパフォーマンスや消費電力や温度など詳細データも今後出現すると見られていますので、気になる方はチャンネル登録などして追って見る事をお勧めします。