IntelではCES2022でエントリーからミドルレンジモデルのAlder Lake-Sシリーズをリリースする予定ですが、その中でミドルレンジモデルであるCore i5-12400のゲーミングパフォーマンスなどのベンチマークが出現、Core i9-11900Kを超える記録を叩き出しています。
Core i5-12400の実ゲームでのベンチマーク結果が出現
Core i9-12900Kのゲーミングベンチ結果出現。Ryzen 9 5950Xとは僅差
IntelではCES2022にてオーバークロックが無効化された無印およびF、Tバリアントの発表を予定していますが、その中でミドルレンジモデルとなるCore i5-12400のゲーミング時のベンチマークが出現しました。
((((;゜Д゜))) #i5_kill_i9
Core i5-12400+DDR5 16GBx2 (DDR5-4800)
Core i9-11900KF+DDR4 8GBx4 (DDR4-2666)Core i5-12400: (PL1=PL2=MTP 117W)
Single-core Turbo: 4.4GHz
All-core Turbo: 4.0GHzVGA: GeForce RTX 3070 Ti Gaming X Trio 8G
Cooler: MSI MAG CORELIQUID C240
Windows 11 pic.twitter.com/CEUHH7snW2— chi11eddog (@g01d3nm4ng0) December 29, 2021
ベンチマーク環境はCore i5-12400が32GBのDDR5を搭載しており、Core i9-11900KFはDDR4を搭載となっています。また、グラフィックスカードはNVIDIA GeForce RTX 3070 TiでCPUの冷却は240mmの簡易水冷クーラーが利用され、OSはWindows 11となっています。
Cinebench R23はCore i9-11900KFが圧倒。シングルコアはCore i5-12400優勢
Core i5-12400についてはGeekbenchなど過去に何度かベンチマーク結果が出現していますが、今回はCore i9-11900KFとの比較になっています。
Cinebench R23においてはシングルコア性能はCore i5-12400が1694pt、Core i9-11900KFが1604ptでCore i5-12400がCore i9-11900KFが5.6%上回る性能を記録しています。
一方でマルチコア性能についてはCore i5-12400が12145pt、Core i9-11900KFが15280ptでCore i9-11900KFが圧倒しています。ただ、Core i5-12400が6コア12スレッドに対して、Core i9-11900KFは8コア16スレッドということで圧倒するのは当たり前ですが、コア当たりのスコアはCore i5-12400が2024pt、Core i9-11900KFが1910ptということでCore i5-12400は善戦していると言えそうです。
また、Core i5-12400の消費電力はフルロードであるMTPも117Wになっているため、ワットパフォーマンスは高いと言えそうです。
ゲーミング性能はシングルコア性能の高さからCore i5-12400がCore i9-11900KFが上回る
Core i5-12400とCore i9-11900KFでゲーミング時のベンチマークも計測されています。タイトルは計5本で、Watch Dogs Legion、Far Cry 6、DIRT5、F1 2020、Metro Exodusとなっています。
スコアはCore i5-12400が全体的にCore i9-11900KFに対して平均して2%ほど高いフレームレートを出しており、ゲーミングパフォーマンスにおいてはCore i5-12400の方が優位と言える結果となっています。
なお、ゲーミング時の消費電力についてはCore i5-12400は75W程度で動作すると見られており、平均温度も65度程度を維持しており、Core i9-11900KFよりも扱いやすいCPUとなっています。
Intel製GPU、Arc Alchemistは22年3月発売予定に。最上位モデル名はA780
Core i5-12400については3万円程度で販売されると見られていますが、性能面ではゲーミングパフォーマンスも高く、マルチコア性能もCore i9-11900Kには及ばないものの、高いレベルに位置しています。実用性の面で考えると6万円程度するCore i9-11900Kの半額で同等レベルの実用性を手に入れられるため、Core i5-12400は万人に進められるCPUと言えるぐらいに使いやすいCPUとなりそうです。
ここまでコストパフォーマンスが高いとAMDのRyzen 5 5600XやRyzen 7 5800Xをどのような価格に改定するのか気になる所でもありますのでもし、近い内に自作PCを作ろうと考えている人はAMD製CPUの動向も注視した方が良いかもしれません。
一方で、Core i5-12400を確実に買いたいという人は、このモデルは人気になるのは確実ですので初回ロット以降はしばらく入手は困難な状況となりそうです。そのため、早く欲しいという人は事前予約や店頭での抽選販売への申し込みは必須と言えそうです。