Intel Core i5-1250Pベンチマーク出現。TDP28WでRyzen 9 5980HXより高速

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IntelではCES2022にてモバイル向け製品となるAlder Lake-PとAlder Lake-Mの発表を行い、2022年1月頃から実際に搭載したラップトップなどが発売されると見られていますが、その中でTDPが28W台になるAlder Lake-Pのミドルレンジモデル、Core i5-1250PのGeekbenchが出現し、TDP 45W台の製品を上回る性能を記録しています。

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Intel Core i5-1250Pのベンチマークが出現。TDP28Wのモバイル向けCPU

Intel 28W Core i5-1250P mobile CPU is 10% faster than 45W Core i7-11800H – VideoCardz.com

Intelでは2021年にデスクトップ向けのAlder Lake-S CPUを11月に発売しましたが、それに続いて2022年1月初旬に開催されるCES2022にてモバイル向けAlder Lakeを発表する予定となっています。今回、そのCES2022にて発表されるAlder Lakeの内、薄型ラップトップやSurface Proシリーズなどのタブレット端末に搭載されるTDP28W台のCPU、Core i5-1250PのGeekbenchベンチマークが出現しました。

Core i5-1250PではP-Cordを4コア、E-Coreを8コア搭載し、合計12コア16スレッドのCPUとなっており、L3キャッシュには18MBが搭載されています。GPUにはXe-LPアーキテクチャーが採用され96EUが搭載されると見られています。

TDPは28W。性能面ではTDP45WのハイエンドCPU、Core i9-11980HKに迫るスコアに

ベンチマークはMSI製の動画編集などクリエーター向けラップトップであるPrestige 14と呼ばれる機種で取られています。現行モデルはPrestige-14 A11モデルで、Core i7-1185G7などのCPUが選択でき、GPUにはNVIDIA GeForce GTX 1650 Max-Qが搭載されています。

今回のモデルではその後継モデルとなっておりPrestige 14 A12となっています。

Core i5-1250Pのベンチマークの結果はシングルコアが1611pt、マルチコアが8789ptとなっています。マルチコアスコアが最も近いCPUとしてはデスクトップ向けのCore i7-11700(TDP65W)の8795ptとなっており1年前のデスクトップCPU並みのパフォーマンスをたったTDP28WのCore i5モデルが持っている事になります。

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また、ラップトップ向けのCPUとの比較ではTDPが45WとなるCore i7-11800Hがシングルコア1466pt、マルチコア7932ptでCore i5-1250Pがシングルコアでは10%、マルチコアでは10.8%上回るスコアを出しています。また、同じくTDPが45WのCore i9-11980HKに対してもシングルコア1616pt、マルチコア9149ptという事で4.1%ほど劣る結果にはなっていますが、TDPが倍近く異なるモデルのため、4%程度の差しかないとも言えそうです。

AMDのCPUに対してはRyzen 9 5980HXがシングルコア1416pt、マルチコア7630ptという事でシングルコアでは13.7%、マルチコアでは15.2%上回るスコアを出しています。こちらもTDPは45W台という事でCore i5-1250Pのパフォーマンスの高さが伺えます。

Alder Lake-Pを搭載するモバイルPCなどは2022年1月から登場すると見られていますが、CPU性能は非常に高くなっています。また、ハイブリッドアーキテクチャーを採用する事でどれほどバッテリーの持続性が高まるかも注目です。

 

Intel製GPU、Arc Alchemistは22年3月発売予定に。最上位モデル名はA780

 

IntelのAlder Lake-P CPUのパフォーマンスは別次元と言えるぐらいのパフォーマンスになっており、TDP28Wで4K動画の編集やエンコードなどは簡単に出来てしまいそうです。恐らくこのCore i5-1250Pなどは今回出現した薄型ラップトップの他に次期SurfaceであるSurface Pro 9などのタブレットにも搭載される可能性があるため、来年出現するモバイルPCは期待が出来るモデルが多数出現しそうです。

Alder Lake-Pの登場で窮地に立たされるのが、AMDですがAMDではCPU性能ではAlder Lakeに敵わないと見てGPU性能の大幅強化に打ち出たRyzen 6000シリーズ(Rembrandt APU)をCES2022にて発表予定としています。GPU性能は内蔵GPUを凌駕する性能となっており、内蔵GPUにもかかわらずGTX 1650 Max-Q並みの性能になるとも噂されているため、来年はモバイル向けCPUの動向が気になる年となりそうです。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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