Intel Core i7-12700Fのベンチマーク出現。Ryzen 7 5800Xより10%高速に

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CES2022にてIntelではAlder Lake-Sのオーバークロック非対応版のラインアップをリリース予定としていますが、今回Core i7-12700Fのベンチマーク情報が出現しました。

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Intel Core i7-12700Fのベンチマークが出現。最大150WのTDP

Intel Core i7-12700F Non-K Alder Lake CPU Is About 10% Faster Than AMD’s Ryzen 7 5800X In Leaked Benchmark (wccftech.com)

Intelでは2021年11月にオーバークロックが可能なモデルであるK/KFバリアントをリリースしていますが、2022年1月初旬に開催されるCES2022にて価格が低くなる代わりに、オーバークロック非対応となるモデル群がリリースされる予定です。

その中で今回、ハイエンドモデルで内蔵グラフィックスが搭載されないCore i7-12700FのGeekbenchベンチマークが出現ししました。

Core i7-12700Fはコンシューマー向けのAlder Lake-SデスクトップCPUとしてハイエンドモデルに位置しており、P-Coreは8コア、E-Coreは4コア、合計20スレッドを持っており、ベースクロックは2.1GHz、最大ブーストクロックは4.9GHzとなっています。また、L3キャッシュは25MBとなっており、TDPは65W、最大消費電力(MTP)150Wとなっています。

CPUモデル P-Core E-Core  合計 コア / スレッド数

P-Core
ベース/ブースト 

P-Core ブースト
(全コア)
E-Core ベース / ブースト E-Core ブースト
(全コア)
L3キャッシュ TDP
Intel Core i7-12700K 8 4 12 / 20 3.6 GHz / 5.0 GHz 4.7 GHz 2.7 GHz / 3.8 GHz 3.6 GHz 25 MB 125W (PL1)
~190W(MTP)
Intel Core i7-12700 8 4 12 / 16

2.1 GHz / 4.9 GHz 

4.2 GHz 1.6 GHz / TBD TBD 25 MB 65W (PL1)
~150W (MTP)

AMD Ryzen 7 5800Xを超える性能を発揮。過去に出現したCore i7-12700より性能向上

ASUS System Product Name – Geekbench Browser

Geekbenchが実行されたシステム構成はASUS製Z690-Plusマザーボードで、メインメモリーにはDDR4が32GB搭載された状態となっています。

Alder Lake-S世代となるCore i7-12700Fのベンチマークはシングルコアが1849pt、マルチコアが11277ptとなっています。このスコアに近い性能を発揮するCPUとしては、シングルコア1842pt、マルチコア10951ptだったCore i9-11900Kとなっており、1世代前のCore i9の性能を無印orFバリアントのCore i7がシングルでは同等、マルチコアでは3%ほど超えた事になります。

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前世代のモデルにあたるCore i7-11700Fではシングルコアが1587pt、マルチコアが8440ptという事からシングルは16.5%、マルチコアは33.6%の大幅向上を記録しています。

Core i7-12700Fと競合するモデルとしてはAMDのRyzen 7 5800Xが想定されますが、Ryzen 7 5800Xではシングルコアが1672pt、マルチコアが10347ptであることからCore i7-12700Fの方がシングルコアが10.6%、マルチコアが9%上回るスコアを記録しています。価格面ではRyzen 7 5800Xが4.7万円程度で販売されていますが、性能面で上回るCore i7-12700Fは4.3万円になると見られており、コストパフォーマンスは高いと言えそうです。

Core i7-12700(無印)のベンチマークが初登場。性能はRyzen 7 5800X相当

なお、今回出現したベンチマークの前である8月末頃にCore i7-12700のGeekbenchベンチマークが出現していますが、この時はシングルコアが1595pt、マルチコアが10170ptとなっておりCPU本体やBIOSが熟成された事でシングルコアは15.9%、マルチコアは10.9%向上しています。

 

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Core i7-12700/FのパフォーマンスとしてはCore i9-11900KまたはRyzen 7 5800Xを上回る性能という事で、この性能が5万円を切る価格で入手できるのは魅力的と言えます。4Kでの動画編集や最新鋭のゲームを快適にプレイする方には最適なモデルと言え、恐らくCore i5-12400やCore i3-12300などに続き、売れ筋となるモデルと言えそうです。そのため、初回販売などでは売り切れになる可能性はあるので、早い内に自作PCを組みたいという方は発売日が確定した後に開始される予約や店頭での抽選販売に申し込んでおくことをお勧めします。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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