デスクトップ向けで10nmに(やっと)進化するIntelのAlder Lakeですが、どうやらBig.LITTLE構成で最大16コアで、DDR5をサポートする方向で進んでいるようです。
スマホで使われるBig.LITTLE構成をデスクトップへ
Intelの第12世代 Coreシリーズの『Alder Lake』ではiPhoneなどのスマートフォンに採用されているBig.LITTLE構成を採用するものと言われています。
Bigコアは高性能コア、LITTLEコアは消費電力の低いコアの構成になっており、CPUの使用状況に合わせてコアを切り替える事で消費電力と性能のバランスを取るというモノです。
その構成に関するリーク情報が、Corebootにて投稿されています。
その情報によると、デスクトップ向けである『Alder-Lake-S』ではBig8コア、LITTLE8コアの最大16コアで、Bigコアは8/6/4、LITTLEは8/6/4/2/0の組み合わせがあり、Big8コアのみを搭載した仕様もあるようです。
ちなみに、LITTLEコアが増える事で性能面にどの程度メリットがあるかなどの詳細はまだ何も得られていません。
2021年からリリースされ出すDDR5をサポート
Alder Lakeは2021年の後半にリリースを目指しているのですが、DDR5をサポートする模様です。
Alder LakeからCPUのソケットが現行のCommet Lakeから導入されたLGA1200からLGA1700へ変更される予定です。そのタイミングに合わせてDDR5へのサポートをしていくものと考えられます。
しかし、あくまでDDR5をサポートするというだけですので、普及度合いによっては、マザーボードメーカーがDDR4対応のものをメインで販売する可能性があります。
そのため、DDR5が本格的な普及をするのは、Alder Lakeの次にリリース予定のMeteorLakeになると思われます。
AlderLake-Sはデスクトップ向けでは待望の10nmになるのですが、デスクトップ向けで消費電力の低さはあまり重要視されない事からLITTLEコアが増える事でどの程度性能が増えるのか気になる所です。考えたくありませんが、IntelがAlderLake-Sで性能より省エネを重視するものなら、自作PCユーザーの大勢は一気にRyzenシリーズに移行してしまいかねないです。
2021年に発売予定のCPUでは軒並みDDR5へのサポートがされるものと考えられますが、AMDのRyzenシリーズのようにメモリー速度がCPU性能へ大きく影響を与える場合を除き、急いでDDR5対応のマザーボードに飛びつく必要性はあまり無いものと考えられます。
また、来年もコロナの影響は続いていると考えられ、価格面そして供給面でDDR5メモリーがどのような形で登場するのか気になる所です。
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