『Zen 3』アーキテクチャー採用のRyzenシリーズですが、デスクトップ向けCPU製品のコア数及び、ブーストクロックなどに関するリークがありました。
Zen 3の情報はこちらに集約しました
10コア搭載のRyzenが登場予定
Ryzen搭載のPCでオーバークロックを行う人なら聞いた事あるかもしれない『DRAM Calculator for Ryzen』の開発者である1usmus氏によると、『Zen 3』Ryzenでは10コア搭載のモデルが登場予定であることを確認したとの事です。
これは8コア内蔵しているダイの内、3つが無効かされたダイを2つ搭載する事で、10コアを実現するものと見られています。
この10コア搭載モデルは現行の『Zen 2』Ryzenでは存在しておらず、登場すれば第10世代であるCommet lake-S世代のIntel Core i9 10900Kと真っ向から対抗するモデルとなります。現行のComet lake-Sの次である第11世代のRocket Lake-Sでは最大コア数は8コアとなる予定で、もしこれが事実ならばAMDが4、6、8、10、12、16コアと幅広いラインアップを持つことになりデスクトップCPU市場では益々AMDが優位な状況になり得ます。
ダイ毎オーバークロックとメモリーOC耐性
1usmus氏によると、『Zen 3』Ryzenでは自作PCユーザーが喜びそうな新しい機能が複数搭載されると紹介しています。
Curve Optimizer
この機能はユーザーが各ダイ毎にクロック周波数を制御できる機能との事です。また、この機能を活用する事によりブースト時は今まで以上に高いクロック周波数で動作が可能になる見込みです。
※原文にはCoreと書かれていたものの恐らく各ダイ
Infinity Fabric Divider
この機能については詳細はあまり語られていないものの、現行の『Zen 2』RyzenよりもメモリーOC時の耐性が向上すると書かれています。
10コアは『Zen 2』Ryzenでは欠けているラインアップでしたが、『Zen 3』登場によりその穴は埋まりそうです。Intelが10コアを出すのは現行のComet lake-S以降は2021年登場予定のAdler lake-S以降となる見込みでしばらくの間、8コア以上のCPU製品はAMDが独占状態となりそうです。IntelがもしRocket Lake-Sで驚くほどの性能向上を果たさない限りデスクトップ市場はAMDがシェアを大きく奪い返す展開が見えてきそうです。
『Zen 3』の新機能としてダイ毎オーバークロック機能はオーバークロックをしたいという自作PCユーザーにとってはより高いクロックを引き出せる可能性が高まるのでうれしい機能かもしれません。正直、自分はオーバークロックをあまりした事がありませんが、『Zen 3』が登場し買い替えた際にはトライしてみようと思います。
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