デスクトップ向けのAlder Lake-Sについては11月4日から発売が行われていますが、その後登場する予定のモバイル向けCPUにあたるAlder Lake-Pの上位モデル、Core i7-12700Hのベンチマーク出現しました。Ryzen 5000HシリーズやTiger Lake世代を大幅に超える性能が記録されています。
モバイル向けAlder Lake-P上位モデル Core i7-12700Hのベンチマーク出現
Intelの第12世代CPUにあたるAlder Lakeシリーズではデスクトップ向けのAlder Lake-Sが2021年11月4日から発売が開始されており、その後にモバイル向け省電力モデルにAlder Lake-M、高性能モデルにAlder Lake-Pが2022年1月頃から登場する予定となっています。
今回、高性能モデルにあたるAlder Lake-P、その中で上位モデルに当たるCore i7-12700HのベンチマークがGeekbenchに掲載されました。
Ryzen 9 5980HXを約36%上回る性能を発揮
Geekbenchベンチマークに掲載がされたのはGIGABYTE製のAERO 5 XEと呼ばれるゲーミングノートPCで、現行モデルでは第11世代CPUであるTiger Lakeを搭載しているモデルではRTX 3060やRTX 3080などを搭載できるハイエンドモデルとなっています。
CPUの仕様としては、合計で14コア20スレッドで内訳としてはP-Coreが6コア12スレッド、E-Coreが8コア8スレッド搭載されています。この構成はCore i9-12900Hとも同じになると見られています。
動作クロックについてはベースが2.7GHz、ブースト時は最大4.6GHzで動作しL3キャッシュは24MBとなっています。このL3キャッシュ容量はデスクトップ向けのCore i7-12700Kの25MBから1MBしか減っていません。
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スコアでは、シングルコア性能が1340pt、マルチコアが11138ptを記録しています。
シングルコア性能については今までのAlder Lake系CPUのように前世代モデルを圧倒するスコアは出せておらず、Core i7-10750Hに対しては18%上回っていますが、Ryzen 7 5800Hに対しては同等のスコアに落ち着いています。
一方でマルチコア性能についてはコア数が大幅に増えた事が影響しているのかスコアが大きく伸びています。Tiger Lake世代のハイエンドモデルであるCore i9-11980HKに対しては約22%、Ryzen 9 5980HXに対しては約36%も上回るスコアを記録しており従来のモバイル向けCPUを大幅に超える性能を持つ事が確認できます。
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