今年発売予定のNVIDIAのGeForce RTX3000シリーズですが、公式より9月1日に発表会を行うとの情報がありました。ここでは、海外リーク情報などで挙がっているRTX3000シリーズの発売時期、ラインアップ、パフォーマンス、価格などの情報をまとめて紹介します。
RTX 4000シリーズについて
RTX 4000 シリーズの情報出現。ADA LOVELACEは18432コア搭載 | ギャズログ | Gaz:Log
最新記事一覧
NVIDIA RTX 3090からRTX 3050までの基本情報
発売済みモデルの詳細スペック
スペック / モデル名 | RTX 3090 | RTX 3080 | RTX 3070 | RTX 3060 Ti | RTX 3060 |
---|---|---|---|---|---|
発売日 | 2020-09-24 | 2020-09-17 | 2020-10-29 | 2020-12-02 | 2021-02-25 |
リファレンスボード | PG132 SKU 30 | PG132 SKU 10 | PG142 SKU 10 | PG190 SKU 10 | リファレンス無し |
GPU | GA102-300 (8nm) | GA102-200 (8nm) | GA104-300 (8nm) | GA104-200 (8nm) | GA106-300-A1 (8nm) |
ダイサイズ | 628 mm2 | 628 mm2 | 392 mm2 | 392 mm2 | 276 mm2 |
トランジスタ数 | 283億 | 283億 | 174億 | 174億 | 132億 |
CUDAコア | 10496 | 8704 | 5888 | 4864 | 3584 |
Tensorコア | 328 | 272 | 184 | 152 | 112 |
RTコア | 82 | 68 | 46 | 38 | 28 |
ベースクロック | 1395 MHz | 1440 MHz | 1500 MHz | 1410 MHz | 1320 MHz |
ブーストクロック | 1695 MHz | 1710 MHz | 1725 MHz | 1665 MHz | 1777 MHz |
シェーダー パフォーマンス | 35.6 TFLOPS | 29.8 TFLOPS | 20.3 TFLOPS | 16.2 TFLOPS | 12.74 TFLOPS |
メモリ容量 | 24 GB | 10 GB | 8 GB | 8 GB | 12 GB |
メモリタイプ | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリクロック | 19.5 Gbps | 19 Gbps | 14 Gbps | 14 Gbps | 15 Gbps |
メモリバス | 384-bit | 320-bit | 256-bit | 256-bit | 192 bit |
メモリ帯域幅 | 936 GB/s | 760 GB/s | 448 GB/s | 448 GB/s | 360 GB/s |
グラフィックス カード電力 | 350W | 320W | 220W | 200W | 170W |
推奨システム電力 | 750W | 750W | 650W | 600W | 450W |
主要ゲームでのパフォーマンス | 8K30fps~ | 4K120fps~ | 4K60fps~ | 1440p60fps~ | 1080p60fps~ |
未発売モデルのラインアップ情報
ラインアップ | 発売予定時期 | どのような製品か |
RTX 3080 Ti | 2021年6月中 | VRAMを12GBでCUDAコアが10240基に増量 |
RTX 3070 Ti | 2021年6月中 | GDDR6Xを8GB搭載し、CUDAコアが5888から6144基に増量したモデル |
RTX 3050 Ti | 2021年?月頃 |
GDDR6 6GB搭載。CUDAコアが3584基 |
RTX 3000シリーズの特徴や代表的なニュース
アーキテクチャーについて
RTX 3000シリーズのアーキテクチャーは完全新作された『Ampere』アーキテクチャーを採用。
完全なる新設計となったことで汎用シェーダーの性能は従来のRTX 2000シリーズに対して2.7倍、レイトレーシングを担うRTコアの性能は1.7倍、DLSS2.0などで使用されるTensorコアの性能は2.7倍となっています。
RTX 3000シリーズの半導体はSamsungで製造され、8nmプロセスで製造がされています。また、RTX 3090及びRTX 3080ではMicron社の最新鋭メモリーであるGDDR6Xを採用。最高でメモリー帯域幅は936GB/sに及ぶ高速アクセスが可能なメモリーとなっています。
このような最新技術を搭載する事で、アッパーミドルモデルである、RTX 3070でもRTX 2080 Tiと同等以上の性能を発揮し、最高モデルであるRTX 3090では8Kでのゲーミングに耐えうる性能を持ち合わせています。
NVIDIA版・スマートアクセスメモリー
通常、GPUのVRAMは256MB毎にマッピングされており、一度に256MBのVRAMにしかアクセスできません。一方でNVIDIAのライバルであるAMD Radeon RX 6000シリーズでは、1度にVRAMすべてにアクセスできる『Smart Access Memory』機能をRadeon RX 6000シリーズで搭載しました。この機能は、AMDのRyzen 5000シリーズCPUでのみ機能するなどの制約があります。
そんな中で、NVIDIAのRTX 3000シリーズでは、Smart Access Memoryと同じような機能をIntelとAMDの両CPUで実現する『Resizable-BAR』機能がRTX 3060から実装されています。
なお、その他RTX 3000シリーズへの展開はドライバーとvBIOS更新が必要ですが、既に各グラフィックカードメーカーのサイト経由でvBIOSの展開が開始されています。
NVIDIAも独自のスマートアクセスメモリーを開発中。IntelとAMDに対応
品薄問題
RTX 3000シリーズの発売は9月17日からRTX 3080を先頭に始まったものの、新型コロナウイルスによるサプライチェーンの破綻や自宅で出来るゲーム需要、そしてEthereumマイニングのトリプルパンチによって、9月17日の発売から2021年5月19日現在に至るまで品薄状態が続いています。この品薄はその後に登場したRTX 3090やRTX 3070でも程度の違いはあれど、同様でNVIDIAによると2021年中は大きく改善する見込みは無いとの事です。
NVIDIAのQ4決算発表。GPU不足は4月まで続くと予測、通期では改善
GPU品薄は2021年2月まで続く可能性。原因はGDDR6の供給不足
マイニング専用機の投入とGeForceでのマイニング制限
2020年末から2021年始まりにかけて仮想通貨価格が大きく高騰しました。これにともなって、マイニング目的にRTX 3000シリーズを買い求める人が増え、ただでさえ品薄だったGPUの在庫は蒸発してしまいました。この対策にNVIDIAではマイニング専用機であるCMP-HXをリリース。同時に、GeForce RTX 3060を皮切りに、順次新たに投入されるGeForceではマイニングを検出すると性能を半分に制限する機能が投入されます。
2020/5/18:更新
NVIDIAはRTX 3090を除くRTX 3000シリーズにてLite Hash Rate(LHR)と呼ばれるマイニング制限を施したモデルを投入する事を正式に発表しました。このLHRが採用されたモデルは外箱にLHRと記載がされ、マイニング制限が施されている事が明示される措置が取られるとの事です。
A Further Step to Getting GeForce Cards into the Hands of Gamers | The Official NVIDIA Blog
マイニング制限『Lite Hash Rate』搭載RTX 3000シリーズが間もなく登場
日本での入手性(ネットだと案外普通に買えます)
RTX 3080の一部モデルを価格.comなどで確認した限り、品切れになっているモデルはあるものの特にメーカーやモデルにこだわりが無ければ入手できる状態となっています。ただし、これはPCゲームや自作PC人口が少なく、RTX 3080が非常に高価な日本だけの現象です。もし、米国Amazonから価格が安いEVGA製 RTX 3080を輸入と言う形で入手しようとしても品切れが続いています。
同じ事はRTX 3090やRTX 3070等にも言え、購入を迷っている方は価格.comなどを確認する事をお勧めします。
ただし、価格はどのモデルも定価となっており、値下がりしたモデルを狙う場合は来年以降でないと厳しいと考えられます。
→2021/2以降GPUの品薄は日本でも深刻化しており、登場当初より価格は2倍程度に膨れ上がった状態で販売されています。これは、単に需要と供給の問題では無く、部材や輸送コストの上昇による影響も大きくなっています。
北米でEVGAとZOTACもグラフィックスカードを値上げへ。小売価格が最大で20%上昇
ASUSがGPUとマザボの値上げを発表。原因は搭載コンポや輸送コストの高騰
クラッシュ問題
初期のRTX 3080の一部モデルでは、一部のGPUメーカーから発売されたモデルにて『クラッシュ』する問題が多発していました。原因はGPUの裏に搭載されているコンデンサーの種類が不適切だったことで、初期ロットで不適切なコンデンサーを搭載したモデルを所有している人に対しては交換などの措置がメーカーによっては実施されています。
なお、この不具合は現在発売されているRTX 3080では解消されています。
コメント
コメント一覧 (1件)
タイトルがRTX30000になってますよ。ご確認ください。