2022年にリリース予定であるIntel製GPU、Arc Alchemistですがその最上位モデルのリファレンスデザインに関するレンダリング画像や発売時期に関する最新情報がリークされました。
リファレンスデザインのレンダーと発売時期の後退
Intel’s ARC Alchemist Gaming Reference Graphics Cards Pictured In Latest Renders (wccftech.com)
Intelでは、NVIDIAとAMDの2強が寡占するグラフィックスカード市場に乗り込むべく、Intel Arc Alchemistを2022年に投入を目指していますが、リーク情報を取り扱うMoore’s Law is Deadが関係者からの聞き取りを基にIntel Arc Alchemistリファレンスデザインのレンダーを作成し共有しています。また、デスクトップ向けモデルの発売時期が当初の予定よりも後退するとの事です。
Intel Arc Pictures & Release Date Leak – YouTube
リファレンスデザインは銀色筐体に突き出しヒートシンク+デュアルファン構成。
今回出現したリファレンスデザインのレンダーはArc Alchemistの最上位モデルで採用が予定されているとの事です。レンダーは現在出回っているエンジニアリングサンプル品の実機を見た複数のソースに対して何度か聞き取りを実施して再現されたとの事で細かな点は異なるものの、かなり正確であるとの事です。
レンダーの上面や側面は過去にMoore’s Law is Deadで掲載されていた試作品画像と酷似したデザインとなっています。
デザイン面ではファンの周辺部にLEDが搭載されるようで、Arc Alchemistのテーマカラーである青紫か青白く光ると見られています。
冷却機構については、レンダー画像からは巨大なアルミ製ヒートシンクが採用されるほかに、GeForce RTX 3000シリーズで採用されている、ヒートシンクがPCB上から突き出し、吹き抜け構造とするデザインも採用されています。Moore’s Law is Deadによると内部の冷却機構にはベイパーチェインバーが搭載されている可能性が高いとも述べられています。
デスクトップ向けArc Alchemistの発売時期は後退
Moore’s Law is Deadでは、リファレンスデザイン画像の他に発売時期についても最新情報について紹介しています。
発売時期に関しては、デスクトップ向けArc Alchemistに関しては2022年Q2(4月~6月)に延期され、その前までにラップトップ向けが発売される可能性が高いとの事です。この原因についてはGeForce RTX 3060などが供給減少にも繋がった中国でのデルタ株蔓延や、大規模かつ断続的な停電が影響しているとの事です。Arc Alchemistの発売は来年ではあるものの、Intelではサプライチェーンについて細心の注意を払っているようで状況次第ではデスクトップ向けが先、ラップトップ向けが後と逆転したり、予定が大きく変る可能性があるとの事です。
Arc AlchemistのデザインについてはNVIDIAやAMDの最新グラフィックスカードとはかなり異なるデザインテイストとなっており良い差別化が図れるのではないかと思っています。少しだけ不満を言うとしたら、ファンのデザインが少々貧相に見えるため、ファンの枚数を増やすか、表面積を増やして下のヒートシンクが見えないようにして欲しいと個人的に思っています。
なお、発売時期に関してはかなり流動的な状況のようですが、グラフィックスカードと言う最終製品を作る工場の多くは中国に集中しているため、最近発生している大停電は既存製品や新製品の発売時期に大きな影響受けると言っていいと思います。
コメント
コメント一覧 (2件)
Q2の7〜9月が、4月〜6月となっています。
日本の会計年度ですと4月がQ1の始まりで指摘の通りQ2は7~9月ですが、海外ですとカレンダーイヤーですのでQ1が1~3月、Q2が4~6月・・・と言う感じになります。