GeForce RTX 5000 SUPERのリーク情報が登場。現行モデルの一部は10月に生産終了?
NVIDIAは2025年終わりから2026年にかけて現行のGeForce RTX 5000シリーズのリフレッシュモデルにあたるGeForce RTX 5000 SUPERシリーズの発売を予定していますが、同モデルのスペックならびに現行RTX 5000シリーズの処遇に関するリーク情報が登場しました。

GeForce RTX 5000 SUPERシリーズは既に登場しているリークの通り合計3モデル用意される見込みで、RTX 5080 SUPER、RTX 5070 Ti SUPER、RTX 5070 SUPERがラインアップされます。
GeForce RTX 5080 SUPER
GeForce RTX 5080 SUPERは現行と同じ10,752コアのCUDAコアを備える一方で、GDDR7は3GBモジュールを備えることで合計24GBの容量になります。また、この変更に加えて動作クロック向上などが計画されており、消費電力は360Wから415Wへ大きく増える見込みです。
なお性能は動作クロック向上に伴い現行RTX 5080に対して+9~16%ほど向上すると見られており、場合によってはRTX 4090に対して同等のゲーミング性能を実現するものと見られています。
価格は$999~$1199 (18~22万円)で計画されているとのことですが、仮に値上げが行われたとしても性能はかなり上がっているため定価ベースで比べればRTX 5080に対してコストパフォーマンスが優れたモデルになると見られています。ただ、現状RTX 5080が16万円台で購入できることを考えると微妙な状況となりますが、このあたりは後述の通り、NVIDIAは生産停止など含めて手を打つようです。
GeForce RTX 5070 Ti SUPER
GeForce RTX 5070 TiもCUDAコア数は現行RTX 5070 Tiと同じ8960コアに据え置かれる見込みですが、VRAM容量が24GBに拡大されます。また、こちらも動作クロック向上が予定されており、TDPは300Wから50W増の350Wに増えます。ただ、性能も同様に向上する見込みで、現行モデルに対して+7~11%ほど向上が予想されているようです。これにより、ゲーミング性能はRTX 4080 SUPERとRTX 5080の間ぐらいに位置するレベルに達すると考えられます。
なお、価格は$749~$799の範囲で検討されているようで、これは現行モデルと同等価格になっています。ただ、こちらもRTX 5080 SUPERと同じくRTX 5070 Ti SUPER発売前に生産停止が検討されているようです。
GeForce RTX 5070 SUPER
GeForce RTX 5070 SUPERは今回のRTX 5000 SUPERシリーズの中で唯一CUDAコア数が増えるモデルになっており、6144コアから6400コアに増えます。また、ほかのモデルと同じくVRAM容量が増加し、18GB化が計画されています。これにより性能は8~12%向上が見込まれ、ゲーミング性能はRTX 3090 Ti並みに迫ると見られています。
RTX 5080とRTX 5070 Tiは2025年10月に生産停止へ
NVIDIAはRTX 4000 SUPERシリーズの時と同じように、RTX 5080とRTX 5070 Tiなど上位モデルに関してはRTX 5000 SUPERシリーズ登場前に生産停止を予定しているとのことです。これは製造キャパシティーなどの問題もあると考えられますが、現状RTX 5080やRTX 5070 Tiは定価に対して10%以上安値で販売されているため、これらの製品と新たに発売されるRTX 5000 SUPERシリーズを価格面で競合させたくないと言うNVIDIA側の意図もあると考えられています。
なお、RTX 5000 SUPERシリーズに関しては先代のRTX 4000 SUPERと同じく性能はそこそこ向上すると見られていますが、同時に販売価格も再び定価から始まることになります。また、RTX 5070 TiやRTX 5080の生産も10月に終了することから年末にかけて特にハイエンドモデルが品薄になることが考えられますので、RTX 5080やRTX 5070 Tiクラスの購入を検討していて、VRAM容量が16GBで特に不自由を感じていないと言う方は早めに購入に踏み切った方がいいかもしれません。
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