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AMDがFSR 4のソースコードを誤って公開。RDNA 3向けFSR 4の存在も判明

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RDNA 4専用のFSR 4が誤ってオープンソースで公開されてしまう

AMDは2025年、RDNA 4アーキテクチャーを搭載するRadeon RX 9000シリーズと同時に、最新のアップスケーリング技術であるFidelityFX Super Resolution 4(FSR 4)を発表しました。FSR 4は、従来のFSR 3.1と比べて画質・パフォーマンスの両面で大幅に進化しており、これまでNVIDIAのDLSS 3やDLSS 4に劣っていた点を大きく改善したとされています。

ただしFSR 4は、FSR 3系と異なりRDNA 4アーキテクチャー専用とされており、さらにオープンソースとして公開されていたFSR 3とは異なり、FSR 4はクローズドソースとして提供されていました。そのため、詳しい仕組みなどは公開されていませんでした。

しかし、AMDがGamescom 2025で発表した「Fidelity SDK バージョン2.0.0」について一般公開を実施した際に、誤ってFSR 4のソースコードを含んだ状態でGitHubに公開されてしまい、RDNA 3など現時点で非対応のGPU向けにも開発が進められている可能性が浮上しました。

FSR 4がRDNA 3にも対応できる形で作られていたことも判明

GitHubに公開されたソースコードは数時間後に削除されましたが、その間に海外メディアやユーザーが解析を行いました。その結果、RDNA 4で採用されているFP8フォーマットによるアップスケーリングに加え、int8フォーマットを用いた別バージョンも存在していることが明らかになっています。

これまでRDNA 3でFSR 4が使えない主な理由は、FP8フォーマットに非対応である点でした。しかし、int8フォーマットについてはRDNA 3でも利用可能であるため、AMDがRDNA 3向けにFSR 4の動作を可能にする開発を進めている可能性が示唆されています。

性能や画質はRDNA 4より低下の可能性。だがメリットも大きい

今回、オープンソースに出てしまったFSR 4にint8版が存在していても最終的にRDNA 3向けにリリースされるかは現時点では定かではありません。特に、int8版に関してはFP8より機械学習などの処理では不利に働くため性能が劣り、FP8版より画質が劣る可能性があります。

ただ、AMDではRDNA 3系列のRDNA 3.5をノートPC向けAPUのStrix PointやStrix Haloなどに投入している他、2026年発売のMedusa PointでもRDNA 3.5が使われる予定です。

そのため、FSR 4に対応できればゲーミング性能のさらなる向上が可能となり、競争力向上にもつながるため、難航しつつもRDNA 3への対応は得られるメリットは非常に大きいと考えられますが、AMDが実際にRDNA 3向けにFSR 4対応を行うのか、今後の動向に注目が集まります。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、加えて経済やマーケティングなどの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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